理科教育法A
 Methodology of Science Education A
 担当教員:前山勝也(MAEYAMA Katsuya)
 担当教員の所属:大学院有機材料システム研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機能高分子工学科・物質化学工学科・バイオ化学工学科  科目区分:教職関連科目  
【授業の目的】
教科「理科」の免許取得に履修が義務付けられている科目である。近い将来、高等学校での理科教員になるという強い自覚を持ち、教科「理科」の位置づけ・基礎的内容を学習指導要領を通して正しく理解し、生徒の興味を喚起し理解が深まる授業を実践できるようにすることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)教科「理科」の位置付け・特徴について述べることができる
(2)教科「理科」の生徒を魅了する指導方法とは何かを説明できる
(3)教科「理科」の授業内容、学習指導要領の内容を列挙できる
(4)自ら学ぶことと教えることの違いを理解し、生徒にとって教育的効果の高い授業とは何か列挙できる
(5)自ら模擬授業を実施できる

【授業概要(キーワード)】
教科「理科」・学習指導要領・観点別評価・安全教育・模擬授業および授業準備

【科目の位置付け】
教職科目

【授業計画】
・授業の方法
実際に教壇に立つ訓練(講義準備を含む)も折り混ぜながら講義を進める。
・日程
第1,2講 高等学校指導要領の改訂の歴史
第3講 理科教育の現状(理科離れ)と狙い
第4-6講 高等学校指導要領の詳細
第7講 観点別評価 について
第8講 安全教育について
第9講 授業を行う前に―学習指導案の作成
第10-15講 模擬授業および事後討論(受講者による模擬授業評価)

【学習の方法】
・受講のあり方
第8講までは講義が主で、教科「理科」の特性、指導内容(項目)、指導方法、評価方法(観点別評価)について理解をしていただく。これらの講義を踏まえ、第9講以降で自ら、模擬授業の授業内容の授業準備、学習指導案を含む資料作成を行ったうえで受講者全員に模擬授業を行っていただく。後半は自ら主体的にいかに取り組めるかがポイントとなる。
・授業時間外学習へのアドバイス
あやふやな知識では教えることができない。不確かな知識は書籍や講義資料を利用して確かな知識にしておくこと。
実際に教壇にたって授業する様子をイメージトレーニングしてみる。

【成績の評価】
・基準
以下の五項目について、目標を十分に達成できれば合格とします。
(1)教科「理科」の位置付け・特徴について述べることができる
(2)教科「理科」の生徒を魅了する指導方法を説明できる
(3)教科「理科」の授業内容、学習指導要領の内容を列挙できる
(4)教壇に立つには、自ら授業を実施するだけでなく、生徒からの質問に対しても十分対応できるよう、より深い理解度が求められることを理解し、今まで以上に深い理解が求められることを把握できる
(5)生徒にとって、教育的効果の高い模擬授業を実施できる
・方法
学習指導案、授業資料、模擬授業により評価を行う。講義に毎回出席し、模擬授業の実施、学習指導案の提出、他の学生の模擬授業に対する評価シート作成のすべてをクリアした場合のみ合格とする。

【テキスト・参考書】
高校で使用した理科の教科書(物理・化学・生物・地学分野。基礎なし基礎ありの両方)を持参のこと
図書館に新課程教科書あり。

【その他】
・学生へのメッセージ
講義を行うこと、生徒に理解させることの難しさを理解するとともに、教えることの楽しさ・おもしろさを体験してください。特に、生徒が理科を好きになるか嫌いになるかは教師の講義内容に大きく左右される。理科離れには止めをかけられるよう頑張ってください。
・オフィス・アワー
講義(集中講義の予定、掲示板を見ること)当日、講義終了後(2号館109号室)

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