教育原論
 Educational Principles
 担当教員:真木吉雄(MAKI Yoshio)
 担当教員の所属:農学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:集中講義
 開講対象:教員免許取得希望者  科目区分:教職必修科目 
【授業の目的】
教育についての基本的な概念を形成したうえで、西洋並びにわが国の教育の歴史と様々な教育思想について学び、教育の本質を理解するとともに各自が教師として必要となる教育観を身に付ける。

【授業の到達目標】
1)「教育」という言葉の意味や教育の原理及び目的を理解し、適切に説明することができる。
2)西洋教育史を通して様々な教育思想について理解し、適切に説明することができる。
3)わが国の教育史を通して現在の教育に至る経過について理解し、適切に説明することができる。
4)教育についての歴史的背景を基に,教育の在り方についての現代的意義と将来性について考察することができる。

【授業概要(キーワード)】
教育の基礎概念、西洋教育史、日本教育史、教育の現代的意義、これからの教育

【科目の位置付け】
この授業は、教職をめざす者が教育史的観点から様々な教育思想について学ぶことで、教師になるために必要な各自の教育観を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
教育思想など知識として必要な部分は一斉授業の形態を取るが、小集団による討議を取り入れるなど受講者が主体的に参加する学習形態も随時取り入れながら授業を進める。
・日程
【Part1】 「教育」についての概念
(1)「教育」の言葉の意味
(2)「教育」のもつ可能性
(3)「教育」の定義と課題
(4)「教育」の原理と目的
【Part2】 西洋教育史で見る教育観の変遷
(5)「作る」という発想の教育観(古代ギリシャ~古代ローマ)
(6)「神」に向かって作り上げる教育観(中世)
(7)子どもの「善さ」を育て上げる教育観(近世)
(8)新教育運動に基づく教育観(19~20世紀)
【Part3】 日本の教育の歩みから見る教育観の変遷
(9)明治期以前の教育観
(10)明治期における近代教育観
(11)新教育運動から皇国主義の教育観へ(大正~昭和初期)
(12)民主主義による教育観(戦後)
【Part4】 現在の教育観
(13)心理学的視点から見る今日の児童生徒観
(14)「主体的・対話的で深い学び」の教育観
(15)これからの教育を考察する

【学習の方法】
・受講のあり方
その都度配布する講義資料(学習プリント)を基に、パワーポイントや板書の内容を筆記するなどして学習内容の理解に努める。また、得た知識を活用しながら受講者同士での討論を深めることで、各自の教育観を築き上げていく。そのため、各自の積極的な発言力が求められる。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業後に学習ノートを整理するなど、既習事項を確実なものにしたうえで、次の授業に臨むこと。

【成績の評価】
・基準
西洋及びわが国の教育史における様々な教育思想を通して、教育の原理や目的が理解できたか。また、教育の現代的意義と将来性についての考察を積極的・能動的に発表することができたかを合格の基準とする。
・方法
発言内容や受講態度、パート毎の小論文並びに最終テストを点数化し、それらの総合点で評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない。授業のなかで講義資料を配付する。参考資料は授業中に紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
実務的な視点が中心の講義である。集中講義なので、集中力を持続できるように意識して授業に臨むこと。
・オフィス・アワー
質問等があれば授業終了後に教室で問うか、E-mail等を利用して質問すること。

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