エネルギー環境工学特論
 The Science of the Earth and its Environment
 担当教員:鹿野 一郎(KANO Ichiro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)機械システム工学分野
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:機械システム工学専攻  科目区分:専門科目 
【授業の目的】
エネルギー資源の社会基盤を捉え,環境との関わりの中で,その役割とインパクトを掘り起こす.地球の誕生と熱史,地球と宇宙との熱授受からはじめて,無効エネルギーの有効化に至る方法を論ずる.

【授業の到達目標】
エネルギー問題と環境問題を科学的,技術的知識をもとに評価する能力を身につける.地球環境問題と人類の活動を理解し,エネルギーの有効利用法と環境負担軽減について工学的見地から理解する.

【授業概要(キーワード)】
環境問題,物質の循環,エネルギーと環境,エネルギー変換

【科目の位置付け】
本講義の内容は,熱・流体工学を基盤としたエネルギーシステムに関する発展的科目である.機械システム工学専攻博士前期課程の専門科目である.

【授業計画】
・授業の方法
スライドとテキストを使った講義を90分×15回実施する.
・日程
第1週 地球環境をどうとらえるか
第2~3週 地球46億年の歴史
第4~5週 物質の循環と資源
第6~7週 エネルギーと環境
第8~9週 水と大気の循環
第10週 光と環境
第11~12週 産革以来のエネルギー資源消費とCO2増大
第13週 核エネルギー
第14週 その他(環境倫理、成長の限界論とその対策,山形のエネルギー・環境)

【学習の方法】
・受講のあり方
流体工学,熱力学を履修済みであることを前提とする.
不安のある場合は,予習・復習をして講義に臨むこと.
私語,飲食,講義中の出入り等,他の受講生の迷惑となる行為はしない事.
・授業時間外学習へのアドバイス
講義の内容は多岐にわたるので,下記のテキストや参考書,その他の関連図書,論文調査によって自ら講義内容を補足すること.

【成績の評価】
・基準
数回のレポートと全体的な理解度を問う期末試験で評価する.
・方法
期末試験を60点,レポートを40点とし,合計で60点以上が合格である.

【テキスト・参考書】
テキスト:
木下紀正,八田明夫:地球と環境の科学,東京教学社
参考書
Robert A. Ristinen/Jack J. Kraushaar, Energy and the environment, WILEY

【その他】
・学生へのメッセージ
地球環境問題と化石資源の枯渇問題をもとに,エネルギー資源の現状とエネルギーの利用形態について理解してください.
・オフィス・アワー
水曜日 16:00-17:00

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