物理化学演習Ⅱ
 Problems in Polymer Physical Chemistry II
 担当教員:佐野 正人 (SANO Masahito)
 担当教員の所属:大学院有機材料システム研究科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:高分子・有機材料工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
多数の例題を解いてみることで「物理化学II」の講義内容を確実に理解し、自由に応用出来るようになること目指す。具体的には、「物理化学II」の目的に加え、各学生が問題の解答とその導出過程を板書して口頭で説明することで、論理的な説明力・発表力を養うことも目的とする。

【授業の到達目標】
「物理化学II」の到達目標と同じ。さらに、解答を論理的かつわかりやすく説明出来ること。

【授業概要(キーワード)】
量子論、原子、分子、結合、分子間相互作用、分光

【科目の位置付け】
本講義の位置付けとして、高分子・有機材料工学科の必修科目となっている。

【授業計画】
・授業の方法
40人程度の小人数にクラス分けし、演習問題を解くことに重点を置く。
・日程
第1回:古典力学の復習 第2回:量子論(1)
第3回:量子論(2) 第4回:原子構造(1)
第5回:原子構造(2) 第6回:化学結合(1)
第7回:化学結合(2) 第8回:固体の構造(1)
第9回:固体の構造(2) 第10回:分子間相互作用(1)
第11回:分子間相互作用(2) 第12回:振動・回転分光
第13回:電子遷移 第14回:統計力学
第15回:全体の復習

【学習の方法】
・受講のあり方
ただ公式を適用するのではなく、公式の意味と適用範囲をよく理解しながら演習問題を解くこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義内容について疑問点を残さないように、図書やインターネットを用いて調べる等して解決すること。

【成績の評価】
・基準
(1)粒子・波動の二重性を理解し、電子・光子のエネルギー・運動量・波長を計算できる。
(2)原子オービタルを理解し、原子の電子配置が書ける。
(3)原子価結合法と分子軌道法により化学結合を説明出来る。
(4)X線回折(ブラッグの法則、ミラー指数)を理解している。
(5)イオン・極性分子・無極性分子間の相互作用の距離依存性と強さを理解している。
(6)各種の分光測定の波長・エネルギー域を理解し、それぞれ何が測定出来るか説明出来る。
・方法
毎週レポートと小テストを課し、その結果を総合して評価する。
合格には全ての課題を提出し、全ての小テストで60点以上が条件。

【テキスト・参考書】
アトキンス物理化学要論、P. A. Atkins, J. de Paula著、千葉秀昭、稲葉章訳、東京科学同人。
アトキンス物理化学(上)(下)、P. A. Atkins著、千葉秀昭、中村宣男訳、東京科学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
他の学生に自分の解答を解りやすく説明することにも努力すること。
・オフィス・アワー
火曜日の13時から受け付けているので、2号館202の研究室に来ること。

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