機械情報処理演習
 Computer Programming for Mechanical Engineering
 担当教員:佐藤 大介(SATO Daisuke)1,江目 宏樹(GONOME Hiroki)2
 担当教員の所属:1医学系研究科先進的医科学専攻,2理工学研究科機械システム工学分野
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:機械システム工学科  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
1. さまざまな科学技術計算(応力・運動・振動・熱流体の解析や制御系の設計など)を行うために必要となるプログラミングの初歩について,実際にC言語を用いながら体験学習する.
2. 例題を通して基本的な内容を学び,演習問題を解くことにより理解を深める.

【授業の到達目標】
受講者の到達目標は,次の4項目について,プログラムの動作を正しく説明でき,正しく動作するプログラムを作成できることである.
1. C言語の演算子や数学関数を用いたプログラム[DP4,9]
2. C言語による条件判断のプログラム[DP4,9]
3. C言語の繰り返しと配列を組み合わせたプログラム[DP4,9]
4. C言語の関数を作成して利用したプログラム[DP4,9]

【授業概要(キーワード)】
計算機利用の基礎,プログラム言語,数値計算

【科目の位置付け】
機械システム工学科の学習・教育到達目標の(A)「工学の基礎力」(0.7)(D)「創造力,自主的行動力およびコミュニケーション能力」(0.3)を養成するための科目である.括弧内の数値は重みを示す.

【授業計画】
・授業の方法
1. 90分×15回の授業時間でプログラミングの解説と演習を行う.
2. 演習の解答はレポートとして提出してもらう.
・日程
第1週:基本的なルール
第2週:文字の出力
第3週:数値・変数を使う
第4週:計算プログラムの仕組み
第5週:条件判断(if文)
第6週:条件判断(switch文)
第7週:処理を繰り返す(for文)
第8週:処理を繰り返す(while文)
第9週:文字列と配列
第10週:入力と出力
第11週:処理をまとめる
第12週:特別課題1
第13週:特別課題2
第14週:特別課題3
第15週:試験及び総括

【学習の方法】
・受講のあり方
1. 授業に出席し,実際に自分の手でプログラミングすることが基本である.
2. レポートは演習内容の復習を兼ねるだけでなく,他人に自分の仕事を説明するための報告書でもあるので,手を抜かず取り組むこと.
・授業時間外学習へのアドバイス
1. 事前に教科書をよく読んで予習をしておくこと.
2. 復習用として,WebClassに練習問題と解答例を掲載するので,各自で確認すること.

【成績の評価】
・基準
次の4項目について,正しく動作するプログラムを作成できることを基準とする.
1. C言語の演算子や数学関数を用いたプログラム
2. C言語による条件判断のプログラム
3. C言語の繰り返しと配列を組み合わせたプログラム
4. C言語の関数を作成して利用したプログラム
・方法
1. 授業内のレポートと最後に行う授業内テストで成績を評価する.
2. レポートの合計点を60点分,テストの得点を40点分とし,60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
テキスト:
西村広光,「はじめて学ぶC言語プログラミング入門講座」,技術評論社
参考書:
1. 長谷川聡著,「新改訂版 よくわかるC言語」,近代科学社
2. 西村広光著,「C言語プログラミングの初歩の初歩」,技術評論社
2. 椋田実 著,「はじめてのC」,技術評論社
3. B.W. カーニハン, D.M. リッチー著, 石田 晴久訳,プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠,共立出版,1989
4. MMGames著,「苦しんで覚えるC言語」,秀和システム
5. 柴田望洋著,新・明解C言語 入門編  SBクリエイティブ
6. 中山清喬著,スッキリわかるC言語入門  インプレス
7. 米田昌悟著,プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業  SBクリエイティブ

【その他】
・学生へのメッセージ
プログラミングの技術の基礎を養成するための極めて重要な演習です.演習中に示されるプログラムをただ書き写すのではなく,それが何を意味しているのかを理解し,実行結果との整合性を吟味する姿勢を身に着けてください.
・オフィス・アワー
佐藤(9-807室):毎週火曜日 13:00-15:00
江目(7-107室):毎週水曜日 14:00-15:00

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