PBL演習Ⅰ(電気・電子通信)
 PBL I
 担当教員:原田 知親(HARADA Tomochika),高山 彰優(TAKAYAMA Teruou)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)電気電子工学分野
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科  科目区分:専門教育科目 
【授業の目的】
レゴ マインドストームを用いたロボット工作とプログラミングにグループで取り組むことで,与えられた課題をチームワークで解決するための能力を高めることを目的とする。

【授業の到達目標】
○課題解決における個人とチームワークの違いを理解し、その役割を果たすことができる。
○各自の責任を理解し、グループの作業をまとめることができる。
○人の話を聞き、質問し、評価することができる。
○与えられた拘束条件の下で、所要の性能を有する装置をグループ内でコミュニケーションをとりながらデザインし、作製することが出来る。
○コミュニケーション能力を高め、グループ内で積極的に討論することができる。
○わかりやすい資料を作成し、プレゼンテーションを行うことができる。

【授業概要(キーワード)】
目標設定、チームワーク、討論・議論、問題解決、設計の考え方、プレゼンテーション、レゴ マインドストーム、グループ内での個人の役割と責任

【科目の位置付け】
科目の位置付けは次のとおり。
学習・教育目標A-Dとの対応:B,C,D

【授業計画】
・授業の方法
(1)3~4名のグループで役割分担と討議をしながら,レゴ マインドストームを用いたロボット作りの課題に取り組む。
(2)毎回の作業・討議の内容を報告書にまとめる。
(3)作製したロボットについてプレゼンテーションを行う。
(4)作製したロボットのデモンストレーションを行い,成果を報告書にまとめる。
・日程
第1回目:講義の進め方とガイダンス,ロボット部品の確認
第2-5回目:基本ロボットの作製とプログラミングの習得(課題1-5)と、情報収集
第6回目:試作するロボットの概要と説明・予備学習
第7-10回目:ロボットと制御プログラムの試作・改良・検討
第11-12回目:改良・調整と、プレゼンテーション資料作成
第13-14回目:試作したロボットについてのプレゼンテーションとデモンストレーション
第15回目:表彰式,まとめ,ロボット部品の確認

【学習の方法】
・受講のあり方
(1)自ら積極的にグループ内討議に参加し,課題解決法を自分らで見つけていくものとする。
(2)教員は与えられた課題に対し適宜アドバイスを行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
(1)課題の作製に際しては,作業部屋が空いていれば使用しても良いことにするので,グループで納得がいくまで取り組んで欲しい。
(2)次回の作業・討議に必要な情報等がある場合には,十分に準備しておく。

【成績の評価】
・基準
(1)グループ内での個人の役割を理解し,責任を持ってその役割を果たすことができることを合格の基準とする。
(2)コミュニケーション能力(例えば,他者の意見を理解し,それを評価して自分の意見・質問を述べることなど)を高め,グループ内で積極的に討論することができることを合格の基準とする。
(3)与えられた課題を解決するためにグループ独自の目標・課題を設定し,それを解決することができることを合格の基準とする。
(4)グループ内で意思疎通して意見を集約・調整し,グループの作業をまとめることができることを合格の基準とする。
(5)報告書で作業内容や討議内容を適切に報告することができることを合格の基準とする。
(6)適切な発表資料を作成し,分かりやすいプレゼンテーションができることを合格の基準とする。
・方法
(1)グループとして行った発表資料およびプレゼンテーション60点(グループ点)と毎回の作業・報告書の記述40点(個人点)の合計100点満点で、60点以上を合格とする。
(2)この授業はグループに与えられた課題を解決するための作業・討議等に主体的に関わることが必要であるので,2回以上欠席した場合には単位が与えられない。

【テキスト・参考書】
飯野弘之「新技術者になるということ」雄松堂
加藤ただし「エンジニアのための開発生活ガイド」講談社(Blue Backs)
テキスト:大庭 慎一郎「入門LEGO MINDSTORMS NXT 第2版」ソフトバンククリエイティブ(2010)
参考書:Joe Nagata「Joe NagataのLEGO MINDSTORMSロボット入門」オーム社(2002)

【その他】
・学生へのメッセージ
ロボット試作に必要な様々な情報を収集する技術を使って、課題に取り組むことを期待している。特に、チームワークを重点においているので、お互いが力を出し合って、ひとつのものを仕上げて欲しい。プレゼンテーションに際しては、満足いくように練習するだけでなく、大学院生に聞いてもらって、アドバイスをもらうことは有効である。
チームワークを主体とするので、欠席することは許されない。やむをえない事情で休む場合には、アドバイザー教員に必ず連絡する。
・オフィス・アワー
特に時間は設けないが、必要がある場合は直接該当教員の研究室を訪ねること。

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