【授業の目的】
マルチメディア技術では、さまざまな情報をディジタルデータとして扱う。その基本的な考え方と具体的方法について理解する。人間の感覚とディジタル化の条件との関係、入出力・記録・処理に使われる装置などの現状とマルチメディア技術の応用について、入門となる解説を行なう。利用者の立場からの見方だけでなく、開発者の立場からの検討も行いながら、今後の技術開発の方向性と活用の仕方について考えられるようにしたい。
【授業の到達目標】
マルチメディアの本質を理解していることが全体的目標である。具体的目標は、 1)音や映像の性質を理解していること 2)ディジタル化の考え方を理解していること 3)基本的な表現メディアのデータ量が計算できること 4)マルチメディア装置や応用システムについて基本的理解を持っていること
【授業概要(キーワード)】
マルチメディア、ディジタル、データ形式、ファイル形式
【科目の位置付け】
音声・画像など様々な情報を扱う方法を理解する入門的な科目である。以下の科目への導入的な内容を含んでいる:情報理論、データ通信、信号処理、ディジタル画像処理
【授業計画】
・授業の方法
2週で1テーマずつ学習し、重要事項の説明、練習問題と解説、小テストのサイクルを繰り返す予定。
・日程
1-2. マルチメディアと何か、文字・図形のディジタル化 3-4. 音声のディジタル化と聴覚 5-6. 画像・映像のディジタル化と視覚 7-8. データ量とデータレート、データ形式・ファイル形式 9-10. 入出力装置と処理装置 11-12. 記録装置と通信 13-14. マルチメディアの応用 15. 達成度評価とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
授業では重要な事項についてのみ説明するので、テキストを読んでの疑問などは、授業後、もしくはオフィスアワーに質問すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストの該当部分を読み、練習問題に取り組むこと。 講義内容について復習し,疑問点があれば質問しに来ること。
【成績の評価】
・基準
授業概要に示した目標について、用語などを選択問題等で、重要な要素技術について計算問題等で、基本概念について説明問題等で評価し、科目の全達成目標に対して60%以上の達成度を合格基準とする。
・方法
小テストと最終試験により評価を行い、合計60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
・テキスト 小舘香椎子他,マルチメディア表現と技術,丸善,2003. ・その他の参考書 美濃導彦・西田正吾編, 情報メディア工学(新世代工学シリーズ), オーム社,1999. 長尾真他, マルチメディア情報学の基礎, 岩波書店, 1999.
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は,デジタルデータの基本的な取り扱い方を学習するものであるが,数学的素養も必要となるので,しっかり演習問題にも取り組んで欲しい.
・オフィス・アワー
質問等がある場合は、火曜 16:00−17:00、9号館506号室にて。
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