図学
 Drawing
 担当教員:永井 康雄(NAGAI Yasuo)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義及び演習
 開講対象:工学部 建築・デザイン学科  科目区分:選択 
【授業の目的】
3次元の空間を正確に把握し、また、第3者に伝えられるように表現することができるよう、図面の描き方や読み方の基礎について学ぶ。

【授業の到達目標】
空間の正確な把握と表現は、建築を学ぶ上で重要な基礎能力である。ここでは基本的な建築図面の意味や読み方、また、これらの立体図の意味や描き方を学ぶことで、空間を把握する能力を身につける。建築図面の基本となる平面図や立面図、断面図などの意味と読み方、また、これらの図面を基にした透視図などの立体図の描き方を通じて、図面に描かれた建築空間を読み取り、また自ら表現できるようになることが目標である。

【授業概要(キーワード)】
製図、建築図面、平面図、立面図、断面図、透視図

【科目の位置付け】
一級建築士・二級建築士・木造建築士試験認定科目、インテリアプランナー登録資格関連科目、教科(工業)

【授業計画】
・授業の方法
90分の時間で、講義と平行定規等を用いた作図を中心に進めていく。
・日程
第1回:建築図面の表現
第2回:図面の読み方・図法の種類
第3回:立体図(アクソメ)
第4回:立体図(アイソメ)
第5回:1消点透視図法の解説
第6回:1消点透視図法による作図(屋内の例)
第7回:1消点透視図法による作図(屋外の例)
第8回:2消点透視図法の解説
第9回:2消点透視図法の基礎
第10回:2消点透視図法(画面が建物の後方にある場合)
第11回:2消点透視図法(画面が建物と離れている場合)
第12回:著名建築作品のプレゼンテーション(作品研究と作図)
第13回:著名建築作品のプレゼンテーション(作図)
第14回:著名建築作品のプレゼンテーション(点景)
第15回:著名建築作品のプレゼンテーション(着色)

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回、必ず出席して、課題に取り組むこと。
講義に出席し、話を良く聞き、疑問点は積極的に質問すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
日頃から興味を持って建築に接してください。図書館などで建築雑誌に目を通し、実物と見比べることもお勧めします。時間内に課題が終わらない場合は、各自で課題に取り組んでください。

【成績の評価】
・基準
(1)基本的な建築図面の意味や読み方、立体図の意味や描き方、空間を把握する能力が身についたか。
(2)建築図面の基本となる平面図や立面図、断面図などを読み取る力が身についたか。
(3透視図などの立体図の描き方を身につけ、自ら表現できるようになったか。
・方法
基本的に毎回作図を課す。
各回での取り組み30%、提出物等70%の割合で採点する。

【テキスト・参考書】
テキスト:フランシス・D・K・チン(太田邦夫訳)『建築製図の基本と描きかた』、彰国社、ISBN4-395-05086-7

【その他】
・学生へのメッセージ
多くの建築や図面を見て、空間把握能力を養うように心掛ける。
また、講義で理解できなかった点や、疑問に思ったことは積極的に質問にくること。」
・オフィス・アワー
月曜日16:30-17:30を基本とするが、授業終了時、または研究室で随時行う。

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