住居計画学
 Design for Dwelling
 担当教員:佐藤 慎也(SATO Shinya)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:建築・デザイン学科  科目区分:専門教育科目 
【授業の目的】
「住空間のための計画学」
建築の本質とは人間のために安全で、健康的で、快適な空間を創造することにある。本講義では住まいや生活空間に関わりのある計画手法について、3次元的なアプローチを行い、住居計画方法を理解するだけではなく、自ら生活空間を計画していくための応用力を養うことを目的とする。

【授業の到達目標】
本講義では生活空間を計画していく場合を想定し、人間としての生活空間づくりのポイントについて空間構成を伴う演習課題とともに理解する。特に住居空間の意味、各室のデザイン、インテリア、家族の多様性、ユニバーサルデザインといった視点から住居計画の方法を理解し、状況把握のための聴き取る力を身につける。また建築設計製図に住居計画の考え方を応用できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
住空間、インテリア、デザインプロセス、地域性、少子高齢化、家族の多様性

【科目の位置付け】
2年の建築設計製図Ⅰに関連して住宅計画の基本および風土、歴史、福祉などの多様な視点から捉えた科目である。
一級・二級建築士・木造建築士受験資格、インテリアプランナー登録資格指定科目:建築計画(学科 必修科目)

【授業計画】
・授業の方法
講義ならびに2次元・3次元表現をともなうワークショップを実施し、統合的な視点からの理解を促す。講義には補助プリント、液晶プロジェクター、VTR等を用いる。
・日程
第1回 ガイダンス 住居計画とは何か 住居デザインの実際
第2回 住まいの分析(1)住まいの図面化
第3回 住まいの分析(2)住まいのプレゼン
第4回 住まいと風土
第5回 住まいの歴史
第6回 住居と福祉(1)バリアフリーとユニバーサルデザイン
第7回 住居と福祉(2)住まいの
第8回 車いす体験と椅子のデザイン 評価および体験
第9回 インテリアデザイン
第10回 住空間の構成
第11回 住居デザインと構成
第12回 住環境の未来
第13回 空き家化と住環境の再生
第14回 住居の維持管理
第15回 発表と評価

【学習の方法】
・受講のあり方
自分自身の生活空間における経験を振り返りながら、3次元的な視野から住居を統合的に計画できる基礎的資質を身につけてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習課題に関して自ら考察し、意欲を持って授業に望んでほしい。
講義期間中に学んだ内容を具体的に活かすかたちで模型作成を課題とすることから,課題の構想に学習内容を活用してほしい。

【成績の評価】
・基準
SおよびA段階は提出物が全て揃っていること,レポート・協働作業の評価点が平均8割以上であること。B段階は評価点が平均7割以上であること。C段階は評価点が平均6割以上であることを条件とする。
・方法
課題の提出状況ならびにテスト(論述式)による評価、出席状況、ワークショップ等協働作業への取り組み状況を総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
テキスト:生活と住居 定行 まり子, 沖田 富美子
参考書 :豊かな住生活を考える 住居学 小澤紀美子編 彰国社、住まい方から住空間をデザインする―図説 住まいの計画 林知子著 彰国社、地域からの住まいづくり―住宅マスタープランを超えて 真島二郎編 ドメス出版、住まいと街の仕掛人 現代計画研究所、ヨーロッパの住居計画理論 Roderick J. Lawrence、 鈴木 成文、団地再生まちづくり―建て替えずによみがえる団地・マンション・コミュニティ、 コーポラティブハウスのつくり方―知りたい・住みたい・つくりたい 都市住宅とまちづくり研究会 大人のためのシェアハウス案内 西川 敦子、住まいの色彩計画200
アンナ・スターマー ほか

【その他】
・学生へのメッセージ
家庭科教員免許関連科目。
講義で理解できなかった点や、疑問に思ったことは積極的に質問にくること。
・オフィス・アワー
e-mailでご連絡ください。
sato2ndgraders@ 以下を続けてください gmail.com

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