環境自然科学演習
 Seminar of Natural Sience in Environment
 担当教員:日高 貴志夫(HIDAKA Kishio)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:2年,3年  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
環境への理解を深めるために我々に身近な例題に焦点をあてて検討し、演習を通じて近年の研究状況について基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)環境工学の役割について討議できる。
2)日射・温熱環境についてその課題を説明できる。
3)光・色彩についてその課題を説明できる。
4)空気環境・換気についてその課題を説明できる。
5)熱還流についてその課題を説明できる。

【授業概要(キーワード)】
環境工学演習、温熱環境、換気、熱還流

【科目の位置付け】
この授業は、環境工学の演習も行います。様々な視点から理論的に分析し、解決策を提案する力を身につけるものです。

【授業計画】
・授業の方法
講義でが演習形式をとりますので、Excelの表計算を行う事があります。Excelは2013のバージョンを薦めますが、古いバージョンでも問題ありません。また、適時課題をプリントにて配布します。
・日程
第1回目: ガイダンス
第2回目: 日照・日射環境(単位の変換:例ルックス⇒W/m2)
第3回目: 光環境1(月日算出から求められる時の影の影響)
第4回目: 光環境2(太陽の位置から起こる池の日照全反射の条件)
第5回目: 光の波としての性質(電波も光も電磁波:速度・波長・周波数)
第6回目: 熱環境1(MRTを求めよう)
第7回目: 熱環境2(建築物全体の熱特性を求めよう:UA値とη値の求め方)
第8回目: 湿気環境(空気の湿り気とは:湿り曲線から結露まで)
第9回目: 温熱環境1(人体周辺の熱収支)
第10回目: 温熱環境2(ペリメーターに強くなろう)
第11回目: 空気環境1(換気回数の計算をしよう)
第12回目: 空気環境2(エアコン利用で換気を計算しよう)
第13回目: 都市・地球環境(省エネ建築・地球環境・SDGsと建築環境)
第14回目: 音環境(騒音と遮音に有効な建築材料とは何か?)
第15回目: 電磁波環境(建築における電磁場環境計画)


【学習の方法】
・受講のあり方
講義形式なのでパワーポイントおよびプリントを配布します。必要事項をノートにとって理解を深めることが必要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)宿題として指定された課題は必ずレポートとして提出すること。
2)与えられた課題に向けて図書館や学術誌を活用し、情報収集や配布資料の事前学習を行い、自分の考えを纏めておくこと。

【成績の評価】
・基準
到達目標に達しており、キーワードが説明できることを基準とする。
・方法
各単元ごとの課題レポート60点+期末試験40点で成績評価を行う。

【テキスト・参考書】
テキストは用いない。
参考図書:「初学者の建築講座・建築環境工学(第三版)」倉渕隆著、市ケ谷出版社

【その他】
・学生へのメッセージ
講義を聴く座学も重要ですが、その内容をデータ解析することで身につけることが出来ます。学生の積極的な授業参加を期待します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」は小白川キャンパス地教1号館日髙研究室において水曜日12:00~13:00の間に設けます。都合がつかない場合は事前に連絡のうえ適時対応します。

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