【授業の目的】
多種多様な物質が科学や技術を支えているが，その基礎となっている学問である化学を概論として学ぶ。本講義では，主として、化学物質の構造、性質、機能について学び、これらの基礎知識を踏まえて、身近な物質と我々の生活との係わりについての理解を促す。
【授業の到達目標】
化学物質の化学結合について説明することができる。
化学物質の構造について説明することができる。
化学反応における化学量論，反応速度，化学平衡について説明できる。
化学物質の酸と塩基について説明できる。
沈殿反応，錯生成反応，酸化・還元反応について説明できる。
【授業概要（キーワード）】
原子構造，電子軌道，電子配置，イオン結合，共有結合，分子間力，化学量論，反応速度，化学平衡，酸と塩基，沈殿反応，錯生成反応，酸化と還元
【科目の位置付け】
この講義は，化学を専門としない工学部学生に、化学の基礎と応用について概説する。
【授業計画】
・授業の方法
本講義は、授業を中心に行っていき、講義と演習で進めることとする。
・日程
第１回：原子の構造
第２回：電子の軌道と電子配置（１）
第３回：電子の軌道と電子配置（２）
第４回：イオン結合
第５回：共有結合
第６回：分子間の結合
第７回：個体における電子の軌道
第８回：中間試験とまとめ
第９回：化学反応の化学量論
第１０回：反応速度
第１１回：化学平衡
第１２回：酸と塩基の反応
第１３回：沈殿反応と錯生成反応
第１４回：酸化と還元の反応
第１５回：期末試験とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
私語、携帯電話の使用など他の受講生の迷惑となる行為は厳禁です。退室を求めます。
・授業時間外学習へのアドバイス
高校で学んだ化学を土台にして話を進めていきます。できれば講義前に高校の化学の教科書に目を通してください
【成績の評価】
・基準
中間試験５０点、期末試験：５０点
計１００点で評価する。ただし、授業への出席日数が２／３に満たない場合は学習時間を満たさないため単位を認めません。
・方法
中間試験：５０点 期末試験：５０点、計：１００点
基礎的な内容についてほぼ理解出来ている：６０～６９点
基礎的な内容について理解出来ている：７０～７９点
基礎および応用を含めて良く理解し、応用する事が出来る：８０点～８９点
基礎および応用までの理解が極めて優秀で解析、応用する事が出来る：９０点以上
【テキスト・参考書】
テキスト：
中村安雄・荒地良典，幸塚広光，田村裕，春名匠，矢島辰雄著，「理工系のための現代基礎化学」，三共出版，２４００円＋税
参考書：
多賀光彦、片岡正光、野田四郎、沼田かおり著、教養の現代化学、三共出版、２４００円＋税
大場好弘著、身のまわりの化学、化学同人、２４００円＋税
渡辺 啓著、日常の化学、サイエンス社、１６００円
磯 直道、奥谷忠雄、滝沢靖臣、物質とは何か、東京教学社、１８００円
【その他】
・学生へのメッセージ
化学は環境、エネルギー、素材、食品、医療にわたり幅広く現代社会に結びついている大切な学問分野です この授業を履修する事であなた方の基礎力が幅広くなり優れた技術者になられることを期待いたします
・オフィス・アワー
授業後に質問を受け付けます。オフィスアワーは授業終了後の１６時～１７時。
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