物性工学輪講Ⅰ
 Seminar on Polymer Physical Engineering Ⅰ
 担当教員:滝本淳一 (TAKIMOTO Jun-ichi), 栗山卓 (KURIYAMA Takashi), 伊藤浩志 (ITO Hiroshi), 西岡昭博(NISHIOKA Akihiro)
 担当教員の所属:有機材料システム研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:高分子・有機材料工学科  科目区分:専門科目・必修(物性工学) 
【授業の目的】
技術英語で書かれた高分子関係の文献を読んで理解するための、基礎的な力を身につける。

【授業の到達目標】
英文で書かれた高分子材料の物理・化学およびその加工方法についての著書・論文などを読んで理解するために必要な、基礎的な技術英語の表現と専門用語を習得する。また、未知の事項や用語・用法を調べて解決する能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
輪講、技術英語、専門用語

【科目の位置付け】
科学技術分野の最新の情報は、殆ど常に英語で書かれており、英語文献を読んで理解出来ることは、研究開発プロポーザルや卒業研究を進めるのに必須である。

【授業計画】
・授業の方法
英語文献の輪読。予め配付された英語文献を予習して来て、講義で学生が順に内容を説明する。英語の辞書を持参のこと。
・日程
10人程度の小グループに分かれて英語文献を輪読する。全15週。
初回は、英語文献のプリントの配付し、ガイダンスを行う。初回も英語辞書持参のこと。
2回目以降は、毎週文献を予習して来て、そこに書かれている内容を他の学生および教員に発表し、解説する。

【学習の方法】
・受講のあり方
自分の担当部分を解りやすく説明することに加え、他の学生が説明している箇所も良く理解するように努め、不明な箇所は質問すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
次週の担当部分を予習し、十分理解しておくこと。図書館には内容の理解を助けてくれるような関連した多くの資料があるので、それらも参考にすること。

理解を完全にし、記憶し、活用するためにも、復習は極めて重要である。
専門用語の単語帳や、技術英語に多い構文等をまとめたノートを作るのが望ましい。

【成績の評価】
・基準
輪読に用いた文献に現れた、専門用語や技術英語に頻出する構文を理解・記憶している。
未知の用語・構文を辞書等で調べて解決出来る。さらに、高分子関係の未知の重要事項を教科書や他の文献で調べることが出来る。
・方法
毎週の担当部分の説明、および質問に対する答え(質疑応答)による。

【テキスト・参考書】
輪読する英文は、プリントを配布する。
「やさしい科学英語の読み方」などの副読本を充分に活用するとよい。

中村、青柳共著、「やさしい科学英語の読み方」オーム社。
この本は、高専の校長先生らの手によるもので、独学により英語の文章が読めるようになることを目指して編集されている。内容は、易から難へと組まれており、解説も詳しい。文法面と化学の面の2つから専門英語を分かりやすく解剖しており、辞書なしで全文を読める。

【その他】
・学生へのメッセージ
専門用語や構文を理解・記憶することは、英語での情報発信にとっても重要である。
・オフィス・アワー
授業で解らない点ができた場合には、なるべく授業中に質問すること。

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