【授業の目的】
工学者として備えなければならない、現代の生命倫理の諸問題を理解し、各人のビジョンを育成する。 配付するプリントの内容を中心に、主に意見交換を通じて生命倫理に関する関心と知識を深めるとともに、コミュニケーション能力を向上させる。
【授業の到達目標】
1.個々人の知識を深め、現代の生命倫理の諸問題を理解する。 2.生命倫理に関する自身のビジョンを持てるようになる。
【授業概要(キーワード)】
倫理、生命、インフォームドコンセント、生命科学
【科目の位置付け】
社会に対する責任上、生命系工学者として必ず持っていなければならない常識に関する科目。
【授業計画】
・授業の方法
配付プリントなどに基づき、主にディスカッション形式で授業を進める。
・日程
第1-2週 授業ガイダンスと歴史的背景 第3週 倫理と法 第4-5週 生の倫理 第6-8週 死の倫理と脳死 第9-11週 インフォームドコンセント、臓器移植と再生医療 第12週 医療事故 第13-14週 生命科学と生命機能支援 第15週 総合ディスカッション
【学習の方法】
・受講のあり方
1.口頭での説明事項をできるだけたくさんメモを取りながら受講する。 2.活発に、積極的に質問、発言する。
・授業時間外学習へのアドバイス
1.毎回の授業前には、最低限でも配布プリントを精読して次回の内容を理解しておくと共に、疑問点やディスカッションすべき項目を整理しておく。 2.毎回の授業終了後には、取ったメモを参照しながら授業内容を整理して、自分だけのノートを作成する。 3.疑問点などがあれば次回質問する。 4.必ず毎回レポートを作成、提出する。
【成績の評価】
・基準
現代の生命倫理の諸問題を理解し、それに対する自身のビジョンが持てていること、並びにできればそれを口頭や文章で的確に伝えられること。
・方法
1.平常点 60点(4点x15回)・・・ 毎回レポートを課す。 2.最終レポート点 20点・・・ 講義で扱う内容全般に関するレポート。 3.ディスカッション点 20点・・・ 毎回テーマを決めて行うディスカッションの発言回数や内容。 4.単位認定は上記の合計60点以上とする。ただし許可なく4回以上欠席した場合には単位認定不可とする。
【テキスト・参考書】
テキストは指定しないが、担当教員が作成するプリントを配布し、それに基づいて授業を進める。 参考書は、例えば以下の通り。 1.生命倫理への招待・塩野寛著・南山堂 2.生命科学と倫理・森岡正博他・関西学院大学出版会 3.生命倫理学・JJローゼンベルグ(小幡谷訳)・駿河台出版社 4.生命倫理の成立・香川知晶・勁草書房
【その他】
・学生へのメッセージ
1.毎回の授業への積極的な参加、発言が必要である。 2.評価は厳密に行うので、安易な履修は時間の無駄である。 3.遅刻は、他の受講者の大迷惑となる上にディスカッションの妨げとなるので、理由の如何を問わず一切認めない予定である。 4.授業中に携帯電話などで他の受講者に迷惑をかけたと考えられる場合には退室させることがある。
・オフィス・アワー
授業日の8:00-9:00 a.m.(9-804室)。 この時間帯以外でも事前にアポイントメントを取れば原則いつでも可。
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