感覚細胞工学
 Sensory Physiology
 担当教員:恒成 隆(TSUNENARI Takashi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)化学・バイオ工学分野
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:化学・バイオ工学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業の目的】
感覚細胞が受けた刺激をどのように電気的応答へと変換するのかを理解し、感覚器官や感覚細胞が外界からの情報を取得・処理する機能について学ぶ。
生体が外界からの様々な情報を取得する感覚機能について、感覚細胞の機能に注目して理解を深める。

【授業の到達目標】
感覚の重要な機能について説明できる。感覚細胞の電気的応答や機能的特徴について細胞内信号変換の観点から説明できる。

【授業概要(キーワード)】
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、体性感覚、平衡感覚、情報変換、

【科目の位置付け】
本科目の基礎となる科目:細胞生物学II。本科目は主に教育目標の専門知識の習得に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
板書、PCを用いたプロフェクター、プリント資料等を併用した講義を行なう。
・日程
1.授業計画説明、序論
2.感覚総論
3.細胞応答の測定法
4-6.視覚
7.聴覚
8.中間試験と解説
9.平衡感覚
10-12.嗅覚、味覚
13-14.体性感覚
15.期末試験と解説

【学習の方法】
・受講のあり方
授業でのノートは板書を書き写すだけでなく、内容の要点がなにかを考えながらまとめていくことが大切です。不明点・疑問点は積極的に質問するようにしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
参考書などの関連部分を事前によく読んでおく。特に難解に感じた部分や専門用語について下調べをしておく。
授業ノートにあらためて要点を追記しながら、理解の不十分な部分を明確にすることが肝要です。復習でもわからない部分はそのままにせず、さらに質問してください。

【成績の評価】
・基準
中間試験、期末試験の合計点を、100点満点に換算して評価する。60点以上を合格とする。ただし、出席2/3以上を必須条件とする。
・方法
中間試験、期末試験の2回の筆記試験で評価する。
60点以上を合格とする。ただし、出席2/3以上を必須条件とする。

【テキスト・参考書】
テキスト:指定なし。プリントを配布します。
参考書:Mark Bearら著、加藤宏司ら訳「神経科学 -脳の探求-」西村書店(2007);杉 春夫「神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流」講談社ブルーバックス(2015);東原和成 編「化学受容の科学」化学同人(2012);杉浦彩子「驚異の小器官 耳の科学」講談社ブルーバックス(2014);山口 創「皮膚感覚の不思議」講談社ブルーバックス(2006);伊藤誠二「痛覚の不思議」講談社ブルーバックス(2017)。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業中でも授業後でも、わかりにくいと思ったことや、正しく理解しているか疑問な時など、積極的に質問することが重要です。また、授業で扱う重要項目や専門用語などは、その意味や内容を、各種の方法で自分で調べていく作業も、理解を深める上で大変重要になります。
細胞生物学IIを履修していることが望ましい。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は、月曜16~17時、9号館-701号室にて。

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