建築環境リサイクル
 Recycyle of Building Environment
 担当教員:日高 貴志夫(HIDAKA Kishio)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:3年,4年  科目区分:専門科目・選択 
【授業の目的】
建築学を目指す学生として、日常生活で使用している物品のリサイクル方法について、実験を通じて理解を深めることを主たるねらいとする。将来へ向けて持続可能な環境・資源への関心を深めてリサイクル技術の指導が出来る実践力を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
廃品リサイクルの手順を説明できる。また、使用済みアルミ缶、紙パック、生ごみ、廃油などの再生資源に着目して、その資源活用法について討議することができる。

【授業概要(キーワード)】
再生資源、リサイクル方法、持続可能な環境

【科目の位置付け】
本講義は、持続可能な社会構築に必要な工業科教職に関する科目である。

【授業計画】
・授業の方法
本授業は、持続可能な社会構築に必要な建築資材のリサイクルを資源の有効活用の視点から理論的に考察し、解決策を提案する力を身につけるものである。なお、本授業では、場合によって実際の廃材の見学などが入ることがある。
・日程
第1回:ガイダンス 
第2回:金属資源の再利用(1):アルミ缶の回収および洗浄について
第3回:金属資源の再利用(2):アルミ鋳物に対する鋳型(例:ロストワックス法などの検討)
第4回:金属資源の再利用(3):発泡スチロールを用いた鋳型造形
第5回:金属資源の再利用(4):アルミ缶の溶解および鋳造観察
第6回:紙資源の再利用(1):牛乳パックの多層構造評価
第7回:紙資源の再利用(2):牛乳パックのパルプについて
第8回:紙資源の再利用(3):紙漉き法について
第9回:生ごみの再利用(1):生ごみの回収および再生方法の検討
第10回:生ごみの再利用(2):生ごみの土壌化経過観察
第11回:廃油の再利用(1):廃油の回収および脱臭・ろ過方法
第12回:廃油の再利用(2):メタノリシス反応を利用したバイオディーゼル油作製方法
第13回:廃油の再利用(3):中古油を用いた石鹸の香りデザイン
第14回:廃油の再利用(4):中古油の鹸化反応
第15回:廃油の再利用(5):石鹸の型出し技術

【学習の方法】
・受講のあり方
1)宿題として指定された課題は必ず提出すること。
2)与えられた課題に対して図書館やインターネットなどを活用して、配布資料の事前学習を行い、自分の考えをまとめておくこと。
3)授業中の問題で間違えた箇所は授業後に正解と照合しておくこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
シラバスを参照して次回の講義の概要について事前に理解しておくことが望ましい。講義ノート、配布プリントなどを読み返し、理解を深めることが望ましい。

【成績の評価】
・基準
リサイクルによる廃材活用の基礎知識を身につける合格基準とする。
・方法
評価は、単元(金属、紙、生ごみ、廃油)ごとの小テストの合計得点をもって評価点とする。

【テキスト・参考書】
テキストは個別に指定するものはありませんが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布し、授業進度、学生の理解に合わせて適時指定します。

【その他】
・学生へのメッセージ
理系・文系の学生にもわかる講義内容です。
講義で理解できなかった点や、疑問に思ったことは積極的に質問に来て下さい。
・オフィス・アワー
学生の質問に答える「オフィスアワー」を小白川キャンパス地教1号館日髙研究室において、水曜日12:00-13:00の間に設けます。都合がつかない場合は事前に相談して適時対応します。

51000527-2019-05-53908