【授業の目的】
実測調査を通して、直に建物を見ることによって伝統的建築の成り立ち(構造、材料、部材・部位の比例関係、装飾など)を理解し、建物の調査方法を習得する。
【授業の到達目標】
(1)伝統的建築の成り立ち(構造、材料、部材・部位の比例関係、装飾など)を理解する。 (2)建物の調査方法を理解する。
【授業概要(キーワード)】
実測調査、伝統的建築、構造、材料、比例、装飾
【科目の位置付け】
一級建築士・二級建築士・木造建築士試験認定科目、インテリアプランナー登録資格関連科目、教科(工業)
【授業計画】
・授業の方法
歴史的建造物(社寺、民家、近代建築)などの実測調査(平面・断面・立面のスケッチを行い、寸法を計測。彫刻などの細部意匠は拓本を取る。)を行い、得られたデータを基にCADで図面を作成する。 現地調査は、土日などに実施する場合がある。
・日程
第1回:ガイダンス 実測調査の意義 第2回:建物の見方・調べ方 第3回:実測調査での留意点 第4回:調査対象建築の理解 第5回:実測調査(平面) 第6回:実測調査(立面) 第7回:実測調査(断面) 第8回:実測調査(細部意匠) 第9回:実測調査(配置) 第10回:図面作成(平面) 第11回:図面作成(断面) 第12回:図面作成(立面) 第13回:図面作成(細部意匠) 第14回:図面作成(配置) 第15回:作品提出及び講評
【学習の方法】
・受講のあり方
現地で建物をよく観察し、平面計画や構造計画、部材の接合方法、細部意匠などを観察し、野帳(調査図面や現地で得られた情報)を正確に作成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
理解できなかったことや疑問に思ったことを明確にしておく。また、類似の建築物や旅先などで接する様々な建築物をよく観察する。
【成績の評価】
・基準
(1)伝統的建築の成り立ち(構造、材料、部材・部位の比例関係、装飾など)を理解したか。 (2)建物の調査方法を身につけたか。
・方法
各回での取り組みが30%、提出物等が70%、の割合で採点する。
【テキスト・参考書】
参考書:『古建築の細部意匠』近藤豊 大川出版 参考書:『日本建築の鑑賞基礎知識―書院造から現代住宅まで―』平井聖・鈴木解雄 至文堂 参考書:『社寺建築の鑑賞基礎知識』濱島正士 至文堂
【その他】
・学生へのメッセージ
建築を学ぶ上で、建物や町を観察することは、とても重要である。 山形には優れた古建築が沢山残っていますので、できるだけ多く見るように心掛けること。
・オフィス・アワー
月曜日16:30-17:30を基本とするが、授業終了時、または研究室で随時行う。
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