建築環境エネルギーデザイン実験
 Experiments of Electrics in Building Environment
 担当教員:日高 貴志夫(HIDAKA Kishio)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:3年,4年  科目区分:工業に関する科目 
【授業の目的】
日本の電気事業が始まって130年以上経ち、自動車の電化からモバイル機器の進歩まで電気エネルギーなしには現代社会は成り立たない。本実験では、電気設備の技術を基礎から実証し、設備計画してゆく基礎力を養うことを目的とする。

【授業の到達目標】
1)電気設備の基礎的事項について説明できる。
2)計測評価を通じて抵抗およびコンデンサなどの素子を手に取って、基板上で回路に組み上げることから始め、電気機器への利用法を説明できる。
3)モバイル機器に発生するノイズ障害について、その対策方法を討議できる。

【授業概要(キーワード)】
直流電気回路、交流電気回路、変圧器、モーター、消費電力、電磁波

【科目の位置付け】
この授業は、工業科の教員免許取得を希望する学生のために設けられている。免許法上の必修科目ではないが、受講することが望ましい。

【授業計画】
・授業の方法
電気工学に関する基礎的な項目を順次取り上げる。素子、回路、装置に関わる基本的項目を説明するので、一方通行の授業ではなく、学生からの質疑応答によって授業を進めて行きます。
・日程
第1回:ガイダンス 
第2回:直流電気回路(電池、スイッチ、抵抗)
第3回:抵抗の直列・並列回路での電圧・電流測定
第4回:抵抗、コイル、コンデンサ回路の電圧・電流測定
第5回:交流回路(1):オシロスコープ
第6回:交流回路(2):スピーカー
第7回:交流回路(3):抵抗、コイル、コンデンサ回路の電圧・電流測定
第8回:変圧器
第9回:モータ (1):電圧・電流とトルク
第10回:モータ (2):電圧・電流と滑り
第11回: 遮断機
第12回:電気機器の消費電力(1):電動機
第13回:電気機器の消費電力(2):増幅器
第14回:電磁波(1):ノイズ(クロストークなど)
第15回:電磁波(2):メガヘルツ・ギガヘルツ帯のノイズ抑制材料評価

【学習の方法】
・受講のあり方
当日の教員から出される指示に従って、安全な実験を進めてゆく。また、レポートに記載する必要な要件を全て網羅するので、ノートに記録しておく必要がある。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)シラバスを参照して、次回の実験の概要について理解しておくこと。
2)課題ごとのレポートを必ず提出すること。

【成績の評価】
・基準
各設備の原理および基本的構成を理解し、操作できることを合格の基準とする。
・方法
レポート提出で100%評価する。回路20点+変圧器20点+モータ20点+消費電力20点+電磁波20点=100点

【テキスト・参考書】
テキスト:特に指定して無いが、実験当日に適時配布する。
参考図書:中学校技術・家庭 研究の手引き 機械・電気編』(開隆堂出版)文部省

【その他】
・学生へのメッセージ
電気実験は感電等の危険性が高いので、安全には十分な注意が必要である。不適切な行動をとる学生に対しては厳重注意するが、それでも治らない場合は退出を要求する場合がある。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるため「オフィスアワー」として水曜日12:00-13:00の間に設けるが、都合がつかない場合は事前に相談して適時対応します。

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