卒業研究
 Research for Graduation Thesis
 担当教員:機械システム工学科担当教員
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:10単位  開講形態:講義
 開講対象:機械システム工学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
課された研究テーマの学習,課題への取り組みをとおして,エンジニアリングデザインを総合的に学ぶ.
選択した研究領域において必要な基礎的事項の修得,研究の実施,卒業論文の執筆を各教員からの指導を受けながら進める.また,文献調査やプレゼンテーション技術についても研究室内でのゼミ・発表会等を通して学習する.

【授業の到達目標】
1.研究遂行のために必要な情報,基礎知識を自発的・継続的に調査・収集および学習できること.グループでの議論をとおして研究課題を理解し,研究計画を立てられること.実施にあたっては研究計画を自己管理できること(学習・教育到達目標C,E).
2.研究の背景や,研究課題に含まれる工学上の問題や制約条件を適切な用語を用いて説明できること.問題解決のための多様な提案ができること.実施にあたっては当事者意識を持って遂行できること.(学習・教育到達目標D,G).
3.実験,解析結果から新しい知見を見いだし,正しい論理構成と専門知識を用いて卒業論文を作成できること(学習・教育到達目標H).
4.研究遂行のために必要な装置やソフトウエアを正しく操作でき,目的に応じて適切な改良や応用ができること(学習・教育到達目標I,J).

【授業概要(キーワード)】
実践的機械工学,チームワーク,実験計画・実施,解析・設計,技術論文

【科目の位置付け】
本科目は,機械システム工学科の学習・教育到達目標の(C)計画的遂行力とグループ活動能力[0.1],(D)創造力・自主的行動力およびコミュニケーション能力[0.1],(E)自主的・継続的学習能力[0.1],(G)機械工学の基礎力[0.1],(H)実践的機械工学[0.3],(I)開発・設計および生産技術の修得度[0.1],(J)実験・シミュレーションの計画・遂行力[0.1],及び(K)技術者倫理観[0.1]を養成する必修科目である.

【授業計画】
・授業の方法
卒業研究着手者全員が各研究室に配属され,個々の教員から指導を受けながら,実験的研究,理論的研究,数値解析的研究,システム等の開発研究等に取り組み,その成果を卒業論文にまとめる.
・日程
4月初旬に卒業研究を実施する研究室を決定する.その後は研究テーマ遂行に必要な情報収集,解析・実験・製作などの課題に取り組む.
11月から12月上旬を目処に中間発表を行い,プレゼンテーション能力を養う.2月下旬に卒業研究発表を行い,質疑・討論などを通して成果を報告する.発表の結果を踏まえて卒業論文を完成する.

【学習の方法】
・受講のあり方
卒業研究は,基礎講義科目や演習科目のように正解がある課題に取り組む学習とは異なり,課題に含まれる工学問題や制約条件を積極的に調査し,解決に向けて計画し,実施し,まとめる科目である.当事者意識を持ち,自分から行動を起こすことが大切である.
・授業時間外学習へのアドバイス
解析や実験を遂行する前に,十分に内容を検討し,計画的に遂行できるよう準備すること.
解析や実験結果を指導教員や研究室の大学院生に説明し,アドバイスを受けながら充分に検討すること.

【成績の評価】
・基準
(1) 研究目的を達成するための実施計画をたて,調査,実験,解析等を実施したこと.また,実験や解析の進度に基づき実施計画を管理していること.
(2) 文献調査やグループおよび指導教員への説明と議論を通して,研究課題の背景や工学問題を正しく理解し,自分の見解を持って研究の結論を見出していること.
(3) 実験装置,測定装置や解析ソフトウエアの使用法を正しく理解し,研究目的に応じた改良や応用ができたこと.
(4) 実験や解析データの処理や発表資料のまとめにワープロやプレゼン支援ソフトウエアを効果的に用いて行ったこと.また,正しい論理構成と用語を用いて卒業論文を執筆し,わかりやすい発表ができたこと.
・方法
上記評価基準に従って指導教員が総合的に評価する.コミュニケーション能力に対しては,中間発表会や本発表会において指導教員以外の教員からも評価を受ける.100点を満点とし,60点以上を合格とする.

【テキスト・参考書】
必要に応じて,各指導教員から指示がある.
各指導教員から指示されるとともに,学術データベース等を活用して自ら参考資料を収集する。

【その他】
・学生へのメッセージ
最先端の理論や技術に触れたり,大学と社会との関わりなどを学ぶ絶好の機会である.受身にならずに積極的に行動し,自分のアイデアを表明すること.不規則な生活にならないよう,生活にリズムを作って1年間の卒業研究に望むこと.
本発表会の約1週間前に,A4 2ページの前刷原稿を作成すること.前刷原稿には,必ず英文アブストラクトを150語程度で記載し,日本機械学会講演会予稿集準拠のキーワードを3~5語記載すること.図表のキャプションは英語で記載することが義務付けられている.
・オフィス・アワー
各研究室の指導教員及び担任に随時相談のこと.なお,機械システム工学科教員のオフィスアワーは学科HPに掲載している.

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