化学・バイオ工学基礎Ⅲ
 Introduction to Applied Chemistry, Chemical Engineering, and Biochemical Engineering III
 担当教員:門叶 秀樹 (TOKANAI Hideki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(化学・バイオ工学分野)
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:化学・バイオ工学科  科目区分:専門教育科目・選択必修 
【授業の目的】
化学工学とは化学,物理,物理化学などを基礎として,さらに機械工学などの成果をシステム化して創り上げられた工学的体系であり,化学工業における生産プロセスの合理的設計・運転を目指して確立した。ここでは,化学工学とは何か,そして化学工業における化学工学の役割について理解を深めるため,化学プロセス開発の分野で使用される国際単位系や次元そして単位の換算を通じて,化学工業生産プロセスを合理的に設計するために必要となる化学工学の基礎的な計算手法や知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
この化学・バイオ工学基礎Ⅲを履修した学生は,
1)化学工学とはどのような工学体系化を説明できる。【知識・理解】
2)国際単位系や次元を理解し,単位の換算計算ができる。【技能】
3)化学工学的な現象の理解や解析手法について討議できる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
化学工学,物質収支,単位換算,プロセスフローシート

【科目の位置付け】
この授業は,多様な社会のニーズに対応できる柔軟性を兼ね備えるとともに,生涯を通じて主体的に学び続ける動機づけとなるような,学際的な知識と技能が身につく教育を展開する。必要に応じて,基礎学力の定着を目的とした授業時間外学習を促す。(工学部 化学・バイオ工学科のカリキュラム・ポリシー)

【授業計画】
・授業の方法
石油精製販売企業の運転管理部門で勤務経験のある教員が,その経験を活かして化学工学に関する基礎知識と実プラントでの応用例を講義する。
90分の時間内で講義を主体とするが,講義の終わりに演習問題を解いていただき,数値の取扱いに慣れていただく。
・日程
第1~2週 化学工学の基礎
第3~4週 物質収支の基礎
第5~6週 液体と気体の流れ
第7~9週 熱の取り扱い
第10~12週 単位操作の基礎
第13~14週 化学プラントの基礎
第15週 試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
教科書の精読を中心に講義進め,演習問題を課す。
演習問題の解答は評価の対象とするので,しっかりと解くこと。
講義中の私語やその他受講生の迷惑となる行為を行った場合は,受講を遠慮していただく。
・授業時間外学習へのアドバイス
本講義では予習は特に必要としないが,復讐は重視する。
授業で習った内容に関連することを図書館やネットで自分なりに調べて理解を深めること。不明な点は質問をしてしっかりと理解を深めること。

【成績の評価】
・基準
化学工学の基礎的な事項について適切に説明出来,単位の換算や化学工学的現象を理解していることを合格の基準とする。
・方法
講義の最後に提出する演習問題の解答を30点満点で評価する。
期末試験を70点満点で評価する。
両方の成績を加算して60点以上が合格である。

【テキスト・参考書】
使用するテキストは以下のとおり。
小菅人慈監修「化学工学概論」(実教出版)2700円+税

【その他】
・学生へのメッセージ
自ら進んで学ぶこと、何よりも自ずから積極的に学習する気概をもつことが大切である。
・オフィス・アワー
水曜日:16:00~17:00,工学部3号館2108号室
上記時間以外でも手が空いていれば対応します。

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