化学・バイオ工学基礎Ⅳ
 Introduction to Applied Chemistry, Chemical Engineering, and Biochemical Engineering Ⅳ
 担当教員:阿部 宏之(ABE Hiroyuki), 木島 龍朗(KIJIMA Tatsuro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)バイオ化学工学分野
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:化学・バイオ工学科  科目区分:専門教育科目・選択必修 
【授業の目的】
化学・バイオ工学科では、化学を核にして生物学や物理学、化学工学を基礎に、原子レベルの原料から最終製品に直結する生産プロセスに至るまでを追究し、社会の要求に応えられる最新の研究を行っている。本講義では、化学・バイオ工学科の基幹学問分野である生物学と生化学の基礎を学ぶ。

【授業の到達目標】
2年次から開講される専門科目へスムーズに移行するために、バイオ関連学問の生物学と生化学の基礎を身につけることをねらいとする。
1)生物学では、生命の最小単位である細胞の構造や機能、代謝に関する理解を深めることを到達目標とする。
2)生化学では、生物の基本となる生体高分子や、その構成単位の基本構造および性質について理解し、説明することができることを到達目標とする。

【授業概要(キーワード)】
細胞、細胞小器官、エネルギー生産、アミノ酸、タンパク質、核酸、遺伝子、脂質

【科目の位置付け】
化学・バイオ学科の教育目標の「B」専門知識の習得」に主に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
テキスト、パワーポイント、プリント等を使った講義により細胞生物学及び生化学の基礎的項目を理解できるように講義をすすめる。中間テスト形式の演習課題を課し、講義内容の理解度を確認する。
・日程
第1週 イントロダクション(授業計画説明)
第2-4週 生命の基本構造(細胞の構造と機能・細胞小器官の働き)
第5-7週 生命の連続性(DNAから細胞へ、細胞の分裂と増殖)
第8週 中間試験,試験の解説
第9, 10週 生体分子(炭水化物)
第11, 12週 生体分子(アミノ酸・ペプチド・タンパク質)
第13週 生体分子(脂質)
第14週 生体分子(核酸)
第15週 期末試験,試験の解説

【学習の方法】
・受講のあり方
細胞・分子レベルでの生命現象およびその機能を学び、理解を深める。授業中は、私語厳禁,遅刻は減点(2回で1回の欠席と見なす)の対象とする。疑問点がある場合は積極的に質問すること。受講に当たっては、単に,板書や参考資料の内容を書き写す作業ではなく,原理を理解することに集中する。
・授業時間外学習へのアドバイス
知識や理解が不足している場合には、教科書や関連参考書により前もって自習しておく。講義の中で関心を持った研究テーマに関する参考書の通読を勧める。
化学・生命科学に関する問題について、新聞やインターネットにより情報を得る習慣をつける。

【成績の評価】
・基準
講義毎に出席を確認し,聴講態度,中間試験,期末試験を評価の基準とする。
・方法
中間試験50点、期末試験50点の計100点で評価する。2回の試験を必ず受け、60点以上を合格とする。ただし、中間試験及び期末試験実施前の授業の出席が3分の2に満たない場合は、それぞれの試験を受ける権利を失う。

【テキスト・参考書】
生物学:(テキスト)Bruce Albertsら著、中村桂子ら訳「Essential 細胞生物学 原書第4版」(2016)、プリント配布,(参考書)Bruce Albertsら著、中村桂子ら訳「細胞の分子生物学 第6版」ニュートンプレス(2017)
生化学:(テキスト)マクマリー有機化学(下)第9版 J. McMurry 著、伊東 椒、児玉三明、荻野敏夫、 深澤義正、通 元夫 訳 (2017)、(参考書)マッキー生化学 第4版 分子から解き明かす生命、Trudy McKee 著、James R. McKee 著、市川 厚 監修、福岡伸一 監訳(2010)

【その他】
・学生へのメッセージ
専門課程への扉の大切な授業ですから、所属コース、専門に関係なく多くの学生が受講することを望みます。授業中は、私語禁止、携帯電話禁止、遅刻禁止です。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は、授業終了後に直接問い合わてせください。
オフィスアワー・阿部:水曜17時~18時(工学部9-801) 木島:月曜17時~18時(工学部3-1201)

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