【授業の目的】
高等学校「物理II」の内容の習熟に主眼を置き,電気と磁気の基本的テーマについて理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)電場の概念を理解し、電場中の力と電位の計算ができる。 (2)コンデンサーの概念を理解し、コンデンサーに蓄えられるエネルギーを計算できる。 (3)電流の概念とオームの法則を理解し、ジュール熱の計算ができる。 (4)キルヒホッフの法則を理解し、直流回路中の電流と電圧を計算できる。 (5)電流が作る磁場と平行電流同士が及ぼす力を計算できる。 (6)コイルの概念を理解し、コイルに蓄えられるエネルギーを計算できる
【授業概要(キーワード)】
○電場 ○電位 ○電流 ○オームの法則 ○ジュール熱 ○直流回路 ○キルヒホッフの法則 ○磁場 ○電流と磁気 ○交流 〇インピーダンス
【科目の位置付け】
基盤教育の数理系科目の履修や専門基礎科目の履修に必須な物理の基礎を習得するための補習教育である。
【授業計画】
・授業の方法
90分の講義である。講義内容の理解を深めるため、講義中に20分程度の演習を行う。演習は10回程度行う予定である。
・日程
第1~2週………静電気力,電場,電位 第3~4週………電位,コンデンサー 第5~6週………電流,オームの法則,ジュール熱 第7週………直流回路,キルヒホッフの法則 第8週………中間試験とまとめ 第9~10週……磁場,電流が作る磁場 第11~12週…ローレンツ力,ホール効果 第13~14週…電磁誘導,コイル 第15週…………期末試験とまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
ノートをよく取ること。わからないところはそのままにせず,必ず質問をすること。演習は理解を深めるのに有効なので,よく復習すること。配布物は配布時に在室していなければ,受け取れない。後で再配布はしない。
・授業時間外学習へのアドバイス
具体的な現象を考えながら講義内容に取り組むこと。また,講義の内容を、具体的な課題を解いて理解すること。ノートや演習を良く復習すること。
【成績の評価】
・基準
演習の得点の総計を40点、中間試験を30点満点、期末試験を30点満点とし、合計で60点以上を合格とする。
・方法
演習課題に対する取り組み状況から理解度を評価する。 筆記試験(中間試験、期末試験)の得点から理解度を評価する。
【テキスト・参考書】
教科書:「改訂版 総合物理2-波、電気と磁気、原子-」國友正和、他(数研出版) 750円+税 参考書:「チャート式シリーズ:新物理 物理基礎・物理」都築嘉弘、他(数研出版) 2250円+税 「高校生が感動した物理の授業」為近和彦(PHP出版)900円+税
【その他】
・学生へのメッセージ
今後、電気や磁気に関連した学習をする予定の学生は是非受講して欲しい。高校の物理と数学について復習し、不明な点を明らかにしておくこと。
・オフィス・アワー
授業の前後約30分間、質問・相談に応じるため非常勤講師控室に居る。
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