東北・米沢から日本人と世間を考える(山形から考える)
 Study about Japanese and Seken(Japanese Society) from Tohoku,Yonezawa(Humankind)
 担当教員:山本 陽史(YAMAMOTO Harufumi)
 担当教員の所属:エンロールメント・マネジメント部
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部  科目区分:基盤共通教育科目 
【授業の目的】
山大工学部にようこそ。日本有数の規模を持ち、数々の世界最先端研究が行われているこの工学部で充実した学生生活を送るための機会を与える授業です。この授業のうち8回は、山形大学公開講座と米沢市学園都市推進協議会の市民カレッジ「米沢と近代―市制130周年に寄せて-」を兼ねており、一般市民とともに受講します。工学部が立地する米沢は、日本で市制が施行された1889年に最初に市となったうちの一つです。県内では山形市が同時でした。いち早く日本の近代化を牽引した米沢、山形の成り立ちや社会(世間)について知るとともに、地域の皆さんと交流して人間関係を作っていきます。

【授業の到達目標】
・地域の人びととの意見交換を通して適切なコミュニケーション能力を身につける。【態度・習慣】
・地元や工学部についての素養を持つ。【知識・理解】
・質の高いレポートをまとめるための基礎的能力を身につける。【技能】

【授業概要(キーワード)】
山形、米沢、明治維新、世間、山大工学部

【科目の位置付け】
4年間、あるいはそれ以上を過ごす山形、米沢の成り立ちを知り、市民と交流する体験をする基幹科目(山形から学ぶ)です。

【授業計画】
・授業の方法
この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含みます。活動内容は授業により異なります。最初の数回は、山形県と米沢市についての理解を深めるとともに、レポートの作成法について学びます。。8
回分は、市民とともに米沢、山形、さらに日本の近代初めの姿について学び、グループを作って市民と語り合います。また、教員の添削をうけながらレポートをまとめます。
・日程
1(4月11日)山大工学部の歩みを知る、自己達成目標の作成と提出
2(4月18日)大学生にふさわしいレポートを書くための予備知識 
3(4月25日)レポートを書く練習
4(5月9日)レポートの修正
5(5月16日)公開講座1 開講式/明治初期の米沢言葉1 -チャールズ・H・ダラスの観察-
6(5月23日)公開講座2 明治初期の米沢言葉2 -チャールズ・H・ダラスの観察-
7(5月30日)公開講座3 建築巨人伊東忠太1 -米沢-
8(6月6日)公開講座4 建築巨人伊東忠太2 -世界-
9(6月13日)公開講座5  建築巨人伊東忠太3 -日本-
10(6月20日)・11(6月27日)・12 (7月4日) 最終レポートテーマ設定、リサーチ・下書き提出・コメント
13(7月11日)公開講座6 明治天皇の山形県行幸1 -最上・庄内-
14(7月18日) 明治天皇の山形県行幸2 ―村山―
15(7月25日) 明治天皇の山形県行幸3 -置賜―/閉講式

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回熱心に聴講される市民の方の勉学への姿勢を感じてください。対人関係が苦手という人も親切な皆さんに積極的に話しかけてください。きっと輝ける大学生活になることでしょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習 次回取り上げる人物や事項について事前に調べてみましょう。
・復習 市民と話し合ったことをまとめましょう。

【成績の評価】
・基準
1)講義を聴いて要点をまとめる能力を高めることができたか。
2)自己の能力について客観的に分析ができるようになったか。
3)グループワークを適切に進められるようになったか。
4)レポートの内容が質の高いものとなったか。
・方法
1)中間レポ-ト(講義のまとめ) 40%
2)最終レポート(市民との話し合いの感想)20%
3)最終レポート(達成度自己評価報告書) 40%

【テキスト・参考書】
テキスト:スタートアップセミナーで使用する『なせば成る! 三訂版』を使用します。。参考書:授業の際に紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
公開講座を兼ねて市民とともに学ぶという形式は他大学には例のないユニークな形式です。地元の方々と交流することで地域への愛着を深め、大学生という二度とない機会を充実したものとしてください。
・オフィス・アワー
毎週授業開始前の17:30~ e-mail:yamaharu@yz.yamagata-u.ac.jp

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