日本神話(文学)
 Japanese myth(Literature)
 担当教員:北野 達(KITANO Satoshi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科非常勤講師
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部  科目区分:基盤共通教育科目 
【授業の目的】
今後,国際人として社会生活をおくっていくために,自国の文化に対する深い理解を身に付ける。あわせて,神話の世界観に触れることによって、現代日本人としての思考の幅をひろげていく。

【授業の到達目標】
(1)神話にあらわれた世界観を理解することによって、現在の日本社会を相対化し多様な思考ができる。
(2)自国の文化を深く理解する。
(3)自国の神話を他国の人に紹介できるようにする。

【授業概要(キーワード)】
国際人、日本文化の理解、多様な思考、神話と人間

【科目の位置付け】
この授業は、日本神話を通して、日本文学という領域に視野を広げ、人間としての魅力を高め、社会人としての人間力を養成するという教養科目の目的を達成するためのものである。

【授業計画】
・授業の方法
(1)『古事記』上巻を題材に講読形式で読み進める。
(2)現在の研究成果を十分に取り入れ口頭で発表する。
(3)聴講者はそれをまとめてノートをとる。
・日程
第1週 この授業のねらい   
第2週 愛の言葉と生命の誕生 
第3週 死の世界       
第4週 泣き叫ぶ神      
第5週 誓約         
第6週 罪の誕生
第7週 死と復活             
第8週 生贄の女
第9週 国をつくった神
第10週 嫉妬の女
第11週 国譲り
第12週 神降臨
第13週 海幸山幸
第14週 鰐の姿をした女
第15週 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
(1)テキストを購入し、積極的に書き込みをし、併せてノートをとり理解を深める。
(2)『古事記』上巻の全体像をつかむため、内容を構造化したプリントを配布するので常に手元において理解の助けとする。
・授業時間外学習へのアドバイス
神話に関連して、様々な民俗や思想を紹介するので、それらについて、図書館やインターネットなどで調べて理解を深める。

【成績の評価】
・基準
『古事記』に記された様々な神話が語ろうとしていているものをきっちりと文章で表現することができることを合格の基準とする。
・方法
平常点20点+筆記試験80点
平常点は出席状況・授業態度などを総合的に判断する。
筆記試験は暗記を求めることはなく、授業に積極的に参加しているかどうかを確認する内容である(テキスト・ノート持ち込み可)。

【テキスト・参考書】
テキスト:『新版 古事記 現代語訳付き』 中村啓信編 角川書店
参考書:特に指定しない。

【その他】
・学生へのメッセージ
高校の古典の授業とはまったく違って、口語訳をつけていく授業ではありません。神話の内容を理解していきます。テキストは現代語訳が付されています。それを利用して理解を深めていきますから、高校時代に古典が苦手であってもいっこうに差し支えありません。
・オフィス・アワー
非常勤講師ですので、決まったオフィス・アワーの時間をとることはできません。質問・相談があったら授業終了後にお出でください。

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