環境論(社会と倫理)
 Environmental Science
 担当教員:高野 勝美(TAKANO Katsumi)
 担当教員の所属:工学部
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:講義
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科 電気・電子通信コース  科目区分:基盤共通教育科目・必修 
【授業の目的】
地球環境まで考慮し人類の幸福・福祉について考える工学技術者・研究者となるための基本的な知識を学ぶ。
電気エネルギーの発生と利用は地球環境問題に大きく関わっている。身の回りの環境に何が起きているのかを知り,我々は何をすればよいのか,何ができるのかについて理解を深める。

【授業の到達目標】
○公害や環境汚染について説明できる。
○環境汚染を抑制するための自分の考えをまとめることができる。
○エネルギー資源と再生可能エネルギ等を説明できる。
○電力供給とその安定化について自分の考えをまとめることができる。

【授業概要(キーワード)】
地球温暖化、大気汚染、酸性雨、オゾン層、水質汚染、土壌汚染、廃棄物,RoHS指令、リサイクル、SDGs、化石燃料、再生可能エネルギ、発電、蓄電、電池、スマートグリッド

【科目の位置付け】
この授業は,環境汚染やエネルギーに関する諸問題について様々な視点から理論的に考察することで,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
教科書の内容をベースに、諸問題について情報収集し,グループディスカッションを経て口頭発表を行い,聴衆との情報共有と意見交換により理解を深める。
・日程
第1回:環境とは何か
第2回:環境汚染
第3回:公害と産業と技術
第4回:環境汚染を防ぐ取り組み
第5回:エネルギーと電力
第6回:化石燃料と再生可能エネルギー
第7回:安定な電力供給
第8回:まとめと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
講義は出席を前提とします。テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。パワーポイントで示される講義内容で重要と思う箇所をノートに筆記するなどして内容の理解に努める。
各自の予習内容を各グループで検討し,内容をとりまとめて発表する。
環境に対する個々の学生の意見を求めながら講義を進めるので,出席することが前提。傷病の場合には所定の欠席の手続をとること。
講義資料の配信と学生からの課題の収集のためにWebClassを利用することがある。
・授業時間外学習へのアドバイス
与えられた課題に向けて図書館やインターネット等で情報収集する等の事前学習を行い,自分の考えをレポートとして準備しておく。
環境・エネルギー問題について,新聞やインターネット等から情報を収集するなどして多面的に考える力をつける。

【成績の評価】
・基準
公害や環境汚染について適切に説明でき,それらの予防法について自分の考えをまとめることができるとともに,エネルギー資源と再生可能エネルギーに関する知識の理解ができていて安定な電力供給について自分の考えを言語化できることを合格の基準とします。
100点満点中,60点以上を合格とする。
・方法
講義中に課される課題・レポートと試験により成績を100点満点で評価する。

【テキスト・参考書】
教科書:西方正司 環境とエネルギー 数理工学社
参考書:小宮山宏 地球持続の技術 岩波新書;金原 粲 監修 環境科学 実教出版

【その他】
・学生へのメッセージ
環境を考えない工学は重大な問題を引き起こします。生物学、化学、物理学を踏まえて工学を考える機会となります。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは、月曜日,11時~12時,7号館7-237室。

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