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 了徳寺大学 :梶谷 宇 


「研究者」のためのFD活動

大学教員の中で、そのキャリアパスの当初から「教育者」を目指して大学教員のポストに就く者は極めて少数ではないだろうか。 私自身もそうであるが、大学学部生時代に研究の面白さに気づき、修士、博士と学位を取得したのちに「研究者」としてキャリアを開始する教員が大半であろう。

大学教員の責務は言うまでもなく「教育」と「研究」の両輪である。したがって、教員としてのキャリアパスの途上、当然ながら研究実績とともに教育上の実績も求められることとなる。 「研究」に関しては、学部生時代から様々な形でその手法・技術について学ぶ機会が設けられているものの、「教育」、特に大人数の学生を相手にしての教育法・教授法に関して学ぶ機会はこれまでほとんど用意されてこなかった。 したがって、「教育」に関しての能力が不足し、それが原因で教育活動に対する熱意を失い、という悪循環を辿り、結果的に教育実績を積むことができず、キャリアパス上に大きな障壁を抱えている「研究者」は相当数存在したのではないだろうか。

しかし、昨今各大学で活発に行われるようになったFD活動の成果により、教員の教育能力・教授能力は向上し、熱意を持ち様々な工夫を凝らして教育実績を積み上げる「研究者」も増えてきているように感じる。 FD活動は、学生のため、大学全体の発展のためだけでなく、このように「研究者」を「教育者」としても成長させ、キャリアをつないでいくための役割を担っているという点でも極めて重要な活動であると考える。

本年4月の本学赴任と同時にFD活動を司る委員会の委員を拝命し、また早速「FDネットワークつばさ」の協議会・ワークショップにも参加する機会を得て、本学そして他大学の多くの「研究者かつ教育者」が熱心にFD活動に携わる姿を見るにつけ、 改めて上記の通り、「研究者」にとってのFD活動の重要性を認識し、今回のリレーエッセイの執筆に名乗りを挙げた次第である。私自身も「研究者」のためのよりよいFD活動がどうあるべきか、一層深く考えながら活動していきたい。





   
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