「キャリアデザイン入門」による意識変化
「キャリアデザイン入門」は国際文化学部 キャリア創造学科の新入生が一般教養科目の「必修」として履修する科目です。
到達目標は1.「キャリア」「キャリアデザイン」の概念と必要性が理解できる。2.自分のキャリア、将来のために、本学で何を学ぶかを理解する。
の2点に集約し、学校から社会への移行期間である大学生活を有意義に過ごし、実りあるものにするために、高校時代とは異なる学習の仕方とその必要性を理解する一歩として位置づけた講義内容です。
担当教員の講義内容オリエンテーションは、「職業」と「生き方」の両方を強く意識することが「キャリア」の考え方、「職業」と「生き方」の繋がりをつけるのが「キャリアデザイン」で、
「職業」と「生き方」はセットで考えるキャリアの定義から始まります。
2019年度は本学の教員12名が各々「キャリア」について60分講義し、その後学生が講義内容や意見をまとめるという方法で、様々な考えや情報が提供されました。
大学生活では自己の能力を開花させる経験値(知)の蓄積と生きるための知恵(Give & Take)が大切だと知ることを自己紹介の形で展開する「ご自分の生き方(目標)」。
「仕事と人生:死ぬときに後悔しない人生を歩むには?」として人生の選択肢や日本の組織を比較する形で「チャンスを生かせ!」と叱咤激励する講義。学生たちは高校時代とは異なる授業を体験し、仮想人生を考える機会となり、記憶に残る授業だと感じたようでした。
私の講義はヘレン・ケラーのエッセイ『もし、3日間だけ目が見えたら』を題材として、能力は可能性の発見だという内容でしたが、「自分は本当に恵まれている!能力を生かす努力を忘れていた!」と自己と対話する姿がありました。
学生たちの成長が楽しみになる瞬間でした。講義にも変化が必須だと実感しました。