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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 羽陽学園短期大学 :大木 みどり 


学び合う

  本学は幼児教育者・福祉従事者を養成する短期大学である。附属の幼稚園や幼保連携型認定こども園等の5つの附属園があり、 それらの園との連携活動の一つとして「幼児教育研究会」を年3回、土曜日の午後に行っている。附属園の教職員と本学教員との合同の会で、 取り上げる内容は子育て支援、幼保小連携、保育内容、各要領や指針について等など双方からの意見や提案を基に決定している。また講義やワークショップ、 実践研究のレポートの発表やグループワーク等、様々な形で進めている。

  ここ3年間は「保育と記録・保育を語ろう」をテーマに、ドキュメンテーションを取り上げて活動を進めている。 研究会の前半は参加者が持ち寄った写真を基にドキュメンテーションを作成し、グループ毎にミーティングを行う。どのような場面なのか、 子どものつぶやきや保育者の読み取り、タイトルを付けたり、他の参加者がコメントをする等、多様な視点からアプローチしていく。 後半は回毎に様々な新しい素材を提示し、参加者が遊ぶ時間を設けている。それらの素材は各園の保育の中にも活かされ、 年齢の異なる子ども達が遊びの中でどのような使い方や遊び方を行っているのかは、次回のドキュメンテーションミーティングにも繋がっていく。 同時に新たな保育教材としての可能性を探る機会にもなっている。

  この研究会では、ドキュメンテーションの作成を通じて、参加者自身の保育を語ること、また語り合うことを大切にしている。 自身の保育活動を振り返ることはもちろん、自分とは異なった捉え方や考え方への気づきが促され、新たな視点・多様な視点で自分の保育を見直すきっかけとなり、 保育者自身の成長や保育・教育の質の向上にもつながっていくものと考えられる。同時に私たち養成校の教員にとっても保育・教育現場の様々な情報を得る機会となり、 共に活動し話し合うことや保育実践への関わりを通して、保育現場への理解を深め、養成上の課題を見出し、各担当科目の授業改善へのヒントを得ることができる。 保育の質の向上を考える時、互いに学び合う保育・教育現場と養成校の協働による研修・研究の機会は必要かつ重要である。 しかし、そのあり方については課題も多く今後も検討が必要である。

  附属園との連携からスタートした研究会ではあるが、現在は一般の方へもHP上で参加案内を行っている。 興味のある方には参加いただき、さらに学びの輪を広げていければと考えている。


   
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