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 関東学院大学 :高等教育研究・開発センター 准教授 杉原 亨 


「キャリア教育科目におけるオンライン授業の実践」

 初めてリレーエッセイを担当します、関東学院大学の杉原と申します。 この状況で書くことしては「オンライン授業」になるかと思いますので、試行錯誤した私のささやかな授業実践について記したいと思います。

 私の春学期の担当科目であります「KGUキャリアデザイン基礎U」は全学共通科目で受講生が262名であり、いわゆる大人数授業でした。 はじめに、学生のオンラインでの受講環境を把握するために授業前にWEBアンケートを実施した結果、スマートフォンでの受講が約20%、自宅でのインタ―ネット接続環境で通信容量無制限なのが約35%、プリンターの所持が約半数でした。 これらの結果より、授業形態としてZoomやTeamsなどによる双方向型授業の継続的な実施は厳しく、動画視聴(MS Stream)と資料読解(manaba)の組み合わせを基本とした授業を行いました。

 動画はZoomで録画しました。Zoomでの利点は画面共有機能でパワーポイントだけでなくワードやPDF、Youtubeなどの動画も共有できることです。 これにより大人数授業ではやりにくい文献読解などがPDFで共有可能で、その際読ませたい箇所をポインターやマーカーなどでの強調や、画面拡大することができます。 また、テーマごと(10分から30分未満)で録画ファイルを分けて保存し、掲載しました。 これにより、ファイルによっては再利用が可能になり、反転授業の予習動画としての活用も可能となります。

 キャリア教育ではグループワークなどのアクティブラーニングを従来実施していましたが、今回のオンライン授業では実施できませんでした。 その代わりに資料掲載による個人ワークと解説動画をメインとし、補足として関連文献についての講義動画を新たに作成しました。 ワークの時間が減少しましたが、結果として知識理解については従来の対面授業の設計より充実したように思えます。

 一度だけ、Zoomによる双方向型授業を実施しました。 その際、グループワークとしてオンラインホワイトボードのMiro(ミロ)というアプリケーションを活用しました。 Miroは大人数でも同時に模造紙によるKJ法などをオンラインでできるツールです。 まだ試行レベルですが今後も活用できればと考えています。 参加できない学生は別途動画視聴と資料読解などを課しました。

 事例として私の実践を紹介しましたが、オンライン授業においてはツールや手法が多数あり、未知数な部分も多い状況です。 今後、このような実践事例を苦労したことや失敗したことも含めて、皆様と語り合えることができれば幸いです。


   
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