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 青森公立大学 :丹藤 永也 


英語科におけるアクティブ・ラーニングの実践

 文部科学省の新学習指導要領の公示(2017年は小学校と中学校、2018年は高等学校)に際し、アクティブ・ラーニングということばが教育現場内外で踊り、授業改革の目玉の1つとして取り上げられています。 もともとは、「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)」(文部科学省, 2012)に登場し、大学教育における一斉講義の質的転換を図るためのものでした。

 今回はこのアクティブ・ラーニングを取り入れた英語科の授業実践を紹介したいと思います。 本学では2016年4月に、個別の移動式机、ノートパソコン、電子黒板、プロジェクター、スクリーンが完備されたアクティブ・ラーニング室が設置されました。 ネット環境もあり、学生が自分のパソコン画面をスクリーンに投影できるので、プレゼン等、ICTを活用した授業には最適です。

 私はこの教室で、Active Reading Business Genresというリーディングの授業を行っています。 日本の企業を英語で紹介したテキスト(1ユニット4,000語程度)を要約し、それについて英語で3分間のプレゼンを行うという技能統合型の活動が中心です。 授業の流れは、個人での読解、グループでの内容確認(協同学習)、個人でのスライドと発表原稿の作成、プレゼン、相互評価とフィードバック、となっています。 プレゼン以降は2時間目に行います。スライドは、テキストの内容を中心にしながら、自分で調べた情報を盛り込むことも認めており、個性的でユニークなものが多く見られます。

 本科目では、読解力、プレゼン力に加え、論理的思考力や要約力にも伸長が見られます。 授業評価を見ても、英語でのプレゼンに自信がついた様子が伺えます。 これは、やはり能動的な学修の成果だと考えています。

 幸い本学では、現在のところ、3密を避けながら通常の対面授業を行うことができています。 これからも学生が主役の授業を心がけていきたいと思います。


   
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