本学は、2000年に、インターネットなどを利用した通信制大学、人間科学部人間科学科(現:心身健康科学科)として誕生しました。その後、大学院(通信制)、さらに通学制の4学科、人間科学部(健康栄養学科、ヘルスフードサイエンス学科)、保健医療学部(リハビリテーション学科、看護学科)が開設されて現在に至っています。本学は、人間を総合的に理解するための学びをとおして「生きる力」を育むこと、また、仕事に就くためのパスポート(国家資格)取得をサポートすることも大切にしています。このため、「右手にライセンス・左手に生きる力」をかけ声に教育活動を進めています。このような背景をもつ本学が、コロナ下で進めてきたFD・SD活動の一部をご紹介したいと思います。
本学では、UHAS@MyCampus(本学で使用されている学修支援ポータルサイト)を利用して学生による授業評価アンケートを前期、後期の授業終了後に行ってきましたが、それに加えて臨時のアンケート「Zoomを利用したオンライン授業」を実施しました。その結果、「音声の聞き取りやすさ」、「学生からの質問・発言機会を増やす工夫」が受講者の満足度向上に効果的であることが示されました。この結果は、FD・SD研修会で全教職員に伝えられ、授業内容はもちろんですが、音声という技術的な部分も工夫が必要であることを教職員が共有しました。本学のFD・SD推進委員会は,各学科の教員だけでなく、各学部の事務職員、法人職員が委員として参加し、教職協働のFD/SD研修会の企画立案から、実施までを行っています。
その後も、Zoomを活用し、FD・SD研修会を活発に行っています。その中の一つ「スマホ/タブレット時代の講座配信の構成・見せ方・撮り方」では、映像クリエータの外部講師が「聞き取りやすさ」の重要性を指摘されました。臨時アンケートのことを思いながら、私も、PCへの外付けマイクや話す速度などに注意をはらっています。コロナ下で開催された研修会で学んだことを「教育におけるICTの活用」、「組織的な教育の実践」の展開に結びつけていきたいと思います。
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