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週刊・授業改善エッセイ
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仙台青葉学院短期大学 栄養学科 : 平澤 和樹(FD・SD委員会 委員)

遠隔授業に対する学生の思いの可視化       
計量テキスト分析による授業改善アンケートの活用

2020年当初より始まった新型コロナウイルス(以下、コロナ)の世界的流行の影響を受けて、大学教育に遠隔授業が本格導入されてから3年が経ちました。その原因であるコロナについて、直近では今夏の感染爆発(いわゆる第7波)を経験するなど、未だに周期的な感染の波が押し寄せる状況にあります。そのため、本学では引き続き遠隔授業の併用が見込まれています。「学びを止めない」目的で始められた対策でしたが、長引くコロナ禍の中では一歩進んだ成果・内容が求められています。そこで、本学FD・SD委員会では、より良い遠隔授業の実施に向けて、授業改善アンケートから得られた遠隔授業に関する自由記述を計量テキスト分析し、質的に評価しました。
 令和2年度〜3年度にかけて、「遠隔授業が行われた場合は、受講した感想や意見を入力してください」の設問に対して得られた約4,000件の自由記述について分析しました。ここではオンデマンド型(動画配信型)の結果について報告します。分析から、学生らが“分からない箇所が繰り返し見聞きできるなど、自分のペースで学習できる”のような新たな授業形態を肯定的に捉えている様子や、“遠隔でも丁寧に教えてくれることで、対面と変わらず受講できる”など、教員による教育効果を低下させない工夫が伝わっていることが確認されました。他方で、“難しい部分が理解できない”といった意見があり、“分からない箇所が質問できない”のような「質問のしにくさ」を指摘する意見もあったことから、このことが難解箇所の理解につながらない一因になっていると考えられました。   
 コロナにより加速した大学教育のオンライン化は、ポストコロナの段階に入っても併用されるものと個人的には考えています。今回の分析結果を活かしながら、“普段使い”できるような質の高い遠隔授業の実施に向けて、これからも工夫を施していきたいと思います。
              

   
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