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週刊・授業改善エッセイ
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 宮城学院女子大学 : 森 康浩

 アクティブラーニングをより効果的に実施するために 

昨今、グループディスカッションやグループワークといったアクティブラーニングを取り入れた授業の展開が求められている。本学においてもシラバスにアクティブラーニングの内容を明記して、授業のなかに取り入れているところである。しかし、授業の中で、授業で扱った内容について学生同士が議論したとしても、その内容を教員が把握して、さらにフィードバックしようとするといくつかの制約があると思う。
 グループディスカッションやグループワークを実施し、議論した内容を数名の学生を指名して発表してもらったとしても、一部の学生の意見を全体に共有することとなる。また、議論した内容を紙などに記載してもらい教員が集約しても、フィードバックするまでに時間を要し、即時的に共有することが難しかったりする。授業時間内に議論したものを教員が教室内を回って情報を集約する場合も、広い教室であれば実施可能であるが、狭い教室や受講学生が多いと難しい状況となる。
 また、議論した内容がどのように扱われるのか不明瞭であると学生同士が議論する際のモチベーションが低下し、有意義な議論の時間を設定できないことにもなってしまう。そのため、グループディスカッションやグループワークを意味のある形で実施できるように工夫をする必要がある。
 本学では授業の支援ツールとしてMicrosoft Teamsを使用することができるようになっている。授業ごとにteamを作り、さらにFormsをteamに連携し、議論した内容をスマートフォンからFormsで作成した質問項目に情報を学生自身が入力することで、受講している全ての学生の意見や考えを即時に、全体に共有することができる。
 私の専門は社会心理学であり、日常の生活を振り返りながら授業で扱っている内容がどのようにリンクするのか学生自身に考えてもらい、学生同士で考えを共有することで学びが深まることが期待される。多くの社会科学に関する授業においても同様のことではないだろうか。ICTの技術が発展した今、それを上手に使うことで、よりよい授業を展開することができるのではないだろうか。   
            

   
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