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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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青森県立保健大学  岩月 宏泰
(評価・改善委員会委員)

 本学には健康科学部を構成する看護,理学療法,社会福祉,栄養の4学科がありますが,全ての学科が連携しながら教育活動を展開しています。これは将来,チーム医療に携わる保健医療福祉の専門職育成に大きく寄与しています。また,年間を通して本学教員はシラバスの充実,FD,ピア・レビュー,学生による授業評価などを実施し,在学生に高度な専門知識や正確な技術を習得させるための教授法,演習の開発を行っています。その中で,私どもが昨年度,総合臨床実習前の理学療法学生を対象に「関節可動域測定技術習得のための客観的臨床能力試験(OSCE)」を実施したので,感想を述べたいと思います。OSCEは「模擬経験」に相当しますが,ここで達成できる個別目標は認知領域(問題解決),情意領域,精神運動領域(スキルやコンピタンス)です。学生は模擬患者(理学療法士)の測定では臨機応変な対応が求められ,臨床現場での測定に近い状況を設定でき有用と考えられました。また,終了後には測定風景を学生,教員,模擬患者の3者で観る事で,適宜注意を促すことが出来,学生も自身の誤りを納得し正確な測定技術を習得できたようです。OSCE自体が学習の動機付けとなり得ますが,丁寧なフィードバックから主体的な学習意欲を引き出すこともできました。専任教員もこのOSCEを実施することで,理学療法の各種技術についての教授方法の見直しや改善のヒントが得られる貴重な機会となりました。ただ,今後の課題として,丁寧なフィードバックは対象学生の満足感を高めましたが,教員がそれに割く所要時間が長くなること,課題となる測定技術を批評できる模擬患者の確保が難しいので,上位学年や大学院の学生に補助的役割を任せるなどの工夫を講じることが必要と思われました。
   
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