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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

週刊・授業改善エッセイ
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 帝京平成大学:FD委員会副委員長 : 乙部 はるひ

 SDGs実学プログラムの取り組み 

2015年に国連サミットで、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、2016年より各国で17のSDGsへの取り組みがスタートした。我々が直面するグローバルな諸課題を解決し、貧困や不平等、気候変動、環境劣化、繁栄、平和と公正といった、すべての人に普遍的に適用される新たな目標・ターゲットを達成することが重要課題となったのである。
 こうした状況下、2023年度より、医療、教育、経済など幅広い分野を有する本学においても、「帝京平成大学SDGs実学プログラム」を順次開講している。
 本プログラムは、学科・コースの枠を超えSDGsへの理解を深め、それぞれの専門性に基づき、SDGsの達成に向けて行動することのできる力を身につけることを目標としている。
 「SDGs概論」(2単位/オンデマンド)・「SDGs各論A」(2単位/対面授業)・「SDGs各論B」(2単位/対面授業)・「SDGs各論C」(2単位/対面授業)・「SDGs演習」(2単位/対面ゼミ形式)の5科目で構成されている。1年生ではSDGsについて幅広い知識を得て理解を深め、2年生ではSDGsの達成に向けた取り組みの実際について学び、3年生では自らの専門性に基づきSDGsの達成に向けて何ができるのかを考える、といった流れとなっている。
 本授業の特徴は、新1年生全員の履修を可能にするため、動画コンテンツによるオンデマンド形式をとり、キャンパスや学部、学科、コースを問わない全学共通のプログラムでスタートする点である。また、各科目の2単位は年間の履修上限単位数とは別に履修することが可能であり、卒業単位数にもカウントされる。さらに、所定の単位を取得すると、大学認定の修了証―3科目6単位で「SDGs実学プログラム(基礎)修了証」・全5科目10単位で「SDGs実学プログラム修了証」―が授与され、学生にとって魅力的な内容となっている。 
 SDGsの目標は相互に関連しており、課題やリスクの多様化によりひとつの専門領域では解決できず、幅広い分野の学習が求められる。学生がSDGs実現への動きについてクリティカルな視点で考え、自分の強みや専門性をどう生かせるのか、考え行動する力を身につけられるよう、総合大学だからこそ実施が可能な分野を横断したプログラムとなっている。 
 5科目すべて開講されるには2025年度を待たねばならないが、今後も社会の要請に応え、あらゆる分野で役立つことのできる教育機関としての使命を全うするために、本プログラムがさらに実りあるものとなることを期待している。 
                  

   
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