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週刊・授業改善エッセイ
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 山形県立米沢栄養大学 : 安部 貴洋

 成長をよろこびあう祝祭の空間 

本学では毎年12月中旬に卒業研究発表会を行っている。令和6年は12月14日(土)に発表会を行った。
 発表者である4年生は、朝から不安と緊張のなかにいる。前日まで、発表原稿を何度も推敲しプレゼンテーションの練習も重ねてきた。当日の朝も発表原稿を繰り返し確認している。不安と緊張、そして積み重ねてきた努力への自負がもたらす高揚感にあふれた会場は、ある種、祝祭の空間を思わせる。
 令和6年は9ゼミ28の研究発表があった。午前9時20分から午後3時30分までの1日をかけての発表会である。
 卒業研究は3年後期から始まる。担当教員の指導や学生自身の興味関心をもとにテーマを決め、文献調査、実験そして調査分析、調査や分析の結果をまとめるとともに、より深い考察へと歩みを進める。その結果をもとにアカデミックプレゼンテーションを行う。プレゼンテーションまでの道のりは思っている以上に険しい。3年後期からの約1年間は卒業研究ばかりではない。臨地実習や栄養教育実習、就職活動、管理栄養士国家試験勉強とも重なっている。
 卒業研究発表会は本学のディプロマ・ポリシー (学位授与の方針) に掲げられた知識、技術、能力等を学生が身につけたかどうかを学科の教員全員で確認する機会として重要なものである。だが、そこで問われるのは専門分野の知識、そして研究に関する技術、能力ばかりではない。会場で見せる学生同士のやりとりには、他者の気持ちを理解し、他者に寄り添おうとする姿勢も見ることができる。このような姿勢もまた本学の教育目標が掲げる重要な学びの姿である。
 令和6年の発表会は、学生の成長を祝福する言葉と互いの成長をよろこびあう大きな拍手で終わりをむかえた。
                  

   
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