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週刊・授業改善エッセイ
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 いわき短期大学幼児教育科 : 森下 剛

 授業見学会から観えること 

いわき短期大学では、FD活動の一環として、2024年度に2回の授業見学会を実施した。各学期に約2〜3週間の授業見学期間を設定し、専任教員・教務部の職員が他の専任教員が担当する授業を少なくとも30分間、2つの授業を見学するというものであった。また、授業見学者は、見学した授業の良かった点や、学生の様子で気になったことを報告書にまとめ、12月に全教員を対象としたFD研修会で意見交換を行った。
 授業見学会を実施して改めて感じたことであるが、幼児教育を専攻する学生の学びが多岐に渡っているということだ。教育学や心理学のような講義中心の科目もあれば、様々な表現系の科目もある。また、2年生の春学期の科目では、夏の保育実習、教育実習の部分実習や責任実習を見据えた、模擬保育の授業も多く展開されていた。その中で、自分が担当している授業の中では観ることができない、学生の他の表情も垣間見ることができた。「この学生は、このような表情で表現するんだ。」、「模擬保育での言葉かけの仕方が上手いな。」などなど。
 また、他の先生方の授業の展開の仕方や、模擬保育の進め方を見学することにより、自分の担当している授業の改善点を見つけることができた。視聴覚教材の効果的な用い方や遠隔授業にも対応しうる、双方向型の学習ツールの導入など、他の教員から学ぶことも多く、大いなる刺激を受けるとともに、自分の授業改善のモチベーションへと繋がった。
 アクティブ・ラーニングが盛り上がったと思えば、次は新型コロナウイルス流行に伴う、遠隔授業の実施など、大学の授業を取り巻く環境も、ここ10年間だけでも大きく変化した。しかし、改めて感じたことは、授業とは教員と学生の共同作品(product)であるということだ。「product」には、積という意味もある。授業とは、教員と学生の掛け算で、いかようにも大きな数字を導き出すものである。教員として、このことを肝に銘じて研鑽に励んでいきたい。
                  

   
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