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 山形大学  栗山 恭直
 

インターネットでFD研修

 インターネットを使い始めたのは,学位を取り終えたころの1990年になると思います。メールを使うにも今ほどのメールソフトはありませんでしたし,外国の人とのやり取りも郵便でした。1993年一年間アメリカのニューメキシコの博士研究員として滞在しました。さすがにアメリカはネットが進んでいて,特に図書館のオンライン検索はべんりでした。滞在中,日本とのメールのやり取りはあまりありませんでした(環境が整っていなかった)。アメリカ滞在の知り合いとはローマ字でメールのやり取りをした記憶があります。それから30年,ネット環境は随分と変化しました。インターネットには,宝が?たくさんあります。それを見つけ出してきて使うことができます。Wikipediaは,最初に思いつくサイトで使用している人も多いと思います。学生も最初に検索して読んでいます。引用文献も提示してありますので,確認することができます。信用度も上がってきているのではないでしょうか。PCの能力が上がるにしたがって動画を見ることができるようになりました。それも綺麗な画質,明瞭な音声でです。3月の上旬に朝日新聞で連載がありましたが,大学が講義を無料で配信しています。
 「名門大学の授業,無料配信 米で450万人超が受講」 です。以前からMIT等の授業はネットで見ていましたが,非常に面白い授業がたくさんあります。これらの大学は,世界中に配信することにより,優秀な学生を集めることが目的だそうです。見るだけにとどまらず,宿題を出したり,試験をして認定までする双方向性なものに進化?していることに驚きました。ネット社会の米らしく,お互いに教え合ったりしているそうです。さらに,地球規模でのノートのやりとりまでしているそうです。全く新しい学びの形があることに驚きました。日本の大学は,高いICTソフトにお金を使い,単位互換のために授業を録画し,配信している方法は,随分と時代遅れだと気付かされます。日本からの参加の壁は言葉の壁だと思います。英語での授業がほとんどなので,理解できないと面白さがわかりません。理系の場合ですと,ある程度知っている内容だと想像することができますが。人気のある授業にはいろんな国の字幕があるそうです。直接,日本の学生がサイトにアクセスして理解することは難しいと思いますが,我々教えるほうが勉強するには素晴らしい素材だと思います。相手が日本人と外国人で教え方にあまり違いはないと思います。最近の教職員の仕事には,学生さんのメンタルケアーも含め非常に仕事が増えています。これらの問題はネットでなく,相手の顔をみないといけません。彼らにとってこの無料配信の授業は使い方に寄っては素晴らしいものになるかもしれません。双方向性によるコミュニケーションが育つような工夫もひつようだとおもいますが。とりとめもない話になってしまいましたが,ぜひ一度これらの授業を見て下さい。自宅でFD研修ができるのですから。
 日本文化に関するものは,今からでもコンテンツとしては面白いものができるのではないでしょうか。ただし,英語で説明すると世界中の学生さんが見てくれるものになるはずです。
 この記事を書いている時,朝日新聞の朝刊に,無料配信授業の使い方として利用されている,事前にこの講義を視聴させ,学校で説明する仕組みなどが紹介されていました。
 
 http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201304240455.html
 
 



   
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