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群馬パース大学 小河原はつ江


 

群馬パース大学は看護学科、理学療法学科および検査技術学科の3学科からなる医療系大学で、検査技術学科は2013年4月に開設されたばかりです。私の専門である血液検査学の講義は来年度からとなりますので、現在教えている看護学科2年生の必修科目「臨床検査学」について綴ってみたいと思います。

講義は後期からの予定でしたので、前期に15回分の講義内容を、パワーポイントを使って作成することから始めました。臨床検査は専門分化が進んでおり、微生物検査、生理機能検査、病理細胞検査など専門外の部分もあって、私一人で授業するには相当な努力が必要になりました。本学のFD委員会が主導で行っている前期のピアレビューで、看護学科2年生の授業を見学させて頂いたことも大変参考になりました。教室が横長で、中央にスクリーンがあるため、左端、右端の学生にも理解できるような配慮も必要であることがわかりました。そこで、配布資料はパワーポイント原稿の一部を空欄にしたものを用意し、授業の中で、空欄を埋めてもらうことにしたり、理解度を確認するため毎回小テストを行ったりすることにしました。80名以上の学生の出席確認は時間が掛かるため、小テストにその役割ももたせました。

先日、小テストが5回終了した時点で、平均点が50点満点中25点未満の学生に課題を出すことにしました。国家試験形式で出題しているので、各設問の文章または語句がなぜ正しいのか、または誤っているのかを、教科書の記述箇所を確認しつつQ&A形式で解説し、レポートにして提出させる課題としました。早速、課題に取り組んだ学生が訪ねてきて、わからない箇所を質問に参りました。合格点に達しなかったのは、土、日曜日とフルにアルバイトをしていて事前学習ができなかったことが原因のようでした。今回の課題を教科書で確認しながら勉強していく中で、「基礎看護実習に行った際に注意されたことが理解できた」とも言ってくれましたので、臨床への応用例なども取り入れながら、科学的根拠に基づく看護ができるよう、わかりやすい授業をめざして努力を続けていきたいと考えております。






   
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