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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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東京女学館大学 符 儒徳
  


 

本学ではFD活動の1つとして全教員による相互授業見学を2010年度から2012年度までの3年間計3回実施してきました。時期としては秋学期履修登録期間終了後です。2010年度秋学期では、専任教員を対象とした相互授業見学を実施しました。チェック項目は次の5つでした。@授業のテーマが明確か、A「10の底力」のうちから選んだ底力1についての認識ができているか、B「10の底力」のうちから選んだ底力2についての認識ができているか、C参加型授業の雰囲気作りができているか、D学習意欲を引き出すような工夫があるか。実施方法は、@1つの授業は3人までの専任教員の見学を受け入れること、A1人の教員は他3人以上の先生の授業を見学すること、B各授業担当教員は、(授業見学した教員から)受け取ったコメントに対する改善策、また見学して学んだこと、今後取り入れたいこと・視点などを記述し、翌週FD委員長(学長)に提出する、でした。2回目(2011年度秋学期)と3回目(2012年度秋学期)では、チェック項目として前述の@〜Dに、E学生の能力・ニーズに見合うような授業が展開されているか、を加えました。また、教員一人当たりの見学授業数も初回の3つから5つに増やしました。さらに、対象は特任教員や兼任教員も含めて全教員に拡大しました。2010年度の授業相互見学は1週間でしたが、それ以降は2週間にわたり実施されました。実に専任教員の90%以上が授業見学に参加しました。

その結果、本学の特色である少人数教育、双方向型の授業を実施している授業が多く、プレゼンテーションやディスカッションの実施、各種IT機器を使用する、受講生に問い掛けたり間をとったりするのが上手、積極的に授業参加しない受講者への対応が考えられている、など多彩な教育方法が展開されていることが明らかになりました。

各チェック項目の集計結果の割合(チェック数/有効数)を2010年度〜2012年度の順に示すと次の通りです。@「テーマが明確」(91%、95%、93%)、A「10の底力」の底力1についての認識ができている」(87%、88%、86%)、B「10の底力」の底力2についての認識ができている」(79%、87%、87%)、C「参加型授業が実践できている」(85%、96%、93%)、D「学習意欲を引き出すような工夫がある」(89%、99%、90%)、E「学生の能力・ニーズに見合うような授業が展開されている」(ナシ、99%、93%)。このうち、「テーマが明確」「参加型授業が実践できている」「学習意欲を引き出すような工夫がある」「学生の能力・ニーズに見合うような授業」の4つはきわめて高いのです。なお、底力1あるいは底力2に関しては、授業見学時間が短かったため確認できなかったというコメントがありましたが、参加者のコメントや改善方策は回数を重ねて充実してきました。




   
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