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 青森県立保健大学  大関信子
 

教える楽しさ

 

私は、学部教育で看護師の国家試験受験資格に必要な講義を主に担当しています。何を教えなければならないかということは既に規定されていますので、その内容をどのように分かりやすく、学生に教授するかが教員にとっての主な課題です。

 

そのような中で、違った側面から、教えるのがとても楽しい科目があります。医療社会福祉系の学部教育の基幹となる「人間とは何か」をグローバルな視点で理解する科目です。今年は、他大学の経済学部の4年生3名、高校2年生が8名、本学の看護学科、栄養学科、社会福祉学科、理学療法学科の1年生と2年生44名という能力も背景も学習目的も全く異なる学生さんを受け持つことができました。

グローバル人材の育成という大目標のもと、グローバリゼーションとは何か、それに伴う健康問題とは何かを理解することを目指しました。講義の工夫は、まず、全く異なる背景の学生を4名一組のグループに分ける。各グループでテーマを選び、事前学習とし文献等を読み配布資料を作成する。講義ではパワーポイントを全員が分担してプレゼンをする。この情報を基に、また、グループ別に問題に対する解決策をディスカッションする。最後に、全体のまとめとしてディスカッション内容を発表しながらまとめをしていく。

このような授業の展開で、何が楽しいか。最初緊張していたグループメンバーが徐々に打ち解け、回を重ねるごとに「自分の意見を人前で言えるようになりました」「高校生でもしっかり考えることができるのね」「初めて会った人と話すのが楽しくなりました」と学生からコメントを貰うことです。やはり教員は、学生が成長していくのを見るのが一番楽しいのです。  グローバリゼーションが進む中、 人と深く関わるスキルが、人間理解、特に、人間が形成する社会や文化によって規定されている特質を理解した上での関わりは、まさに、グローバル人材としての基本的資質ではないでしょうか。


   
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