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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 東北文教大学 渡辺 孝男


地域に生きる大学を目指した学生教育へ

東北文教大学は山形短期大学を母体に平成22年4月に人間科学部と短期大学部からなる大学となり、人間科学部子ども教育学科は55名の第一回生と専任教員21名を中心に学部教育が始まりました。教育課程は設置認可時に決められたものですが、4月からの取り組みは手探り状態でした。とくに、新たに招聘された13名の教員は各自が大学や小学校教育等では長いキャリア−を持っていましたが、いざ、東北文教大学の学生教育は、当初の4年間の具体的な有り様や進め方等はほとんど白紙状態で臨むことになり、授業や諸行事の中で新入学生と組みしながら検討を重ね、前進させることでした。しかし、最初が肝心との思いは共有していました。そして、山形短期大学で教育に携わって来た若手・中堅教員8名が学生教育・指導の中心的な担い手でした。結果として山形短期大学の伝統が引き継がれ、学生と教職員の距離が大変近い関係が築かれたように思います。

さて、"FDネットワ−クつばさ"が目指し、その事業の一環となっている「学生授業改善アンケ−ト調査」については、山形短期大学は最初から参加し、長年に亘り授業改善のために利用させて頂きました。東北文教大学はそれを引き継がせていただき、さらに授業改善に向けた"FDネットワ−クつばさ"の各種の研修会等にも参加させて頂きます。山形市にある私学として、地域に生きる大学を目指した学生教育およびFD発展に向けた取り組みに繋げて行きたいと考えています。

地域に生きる大学とは、私なりに考えているのは、多くの学生が山形で生き、生かされる学士として大学教育を修得し、その力を発揮し、伸ばして行くことです。授業改善はその基礎であり、その重要な要因は環境にあると考えます。一つの必要条件は、学生と教職員および大学との距離が近く、共に理解し、より高い目標に向き合えることです。

平成25年8月、文部科学省大学設置審・大学設置分科会履行状況等実施調査で来学の委員各位から、その総評の中でキャンパスが持つ学生の雰囲気や態度、そして、委員による学生への聞き取りにおいて、学生と教職員との距離が大変近いことに感心された旨が述べられました。第3者からのことばは、全教職員の日常的な教育・指導への取り組みが間違っていなかったことを自覚させ、自信をもたらすものとなりました。

改めて、創設者の富澤カネ先生が目指された理念・目標を受け継ぎ、人間性豊かな学生が東北文教大学に学び誇れること、その伝統をさらに発展できるFD活動を目指しています。



 

 

   
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