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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 仙台大学 佐藤 周平

「日々努力」



今年度の4月より、「心機一転」、心を新たに大きな夢を抱いて仙台大学へ赴任してきた。船岡に位置する仙台大学は、町のスポーツ施設の中心であり、地域の方々との様々な交流を大切にしていることから、東北唯一の体育系大学としての役割だけではなく、人と人との交流を大事にするアットホームな大学であると私は感じた。2017年には創立50周年という大きな節目を迎え、これからの一層の発展に、微力ではあるが寄与したい決意である。

私が担当する授業は、理論と実技ともに、テニスを中心としたものが多く、日々、学生に提供する前には、自分自身の「テニス」に対する経験と知識に向き合いながら、果たして世の中に通用するものだったのかという事を自問自答している。私は、実技の授業は、提供される知識や技術の習得に関する練習もさながら、授業環境の確保(テニスコート・ボール・ボールカート・ラケット・マーカーetc)という事は非常に重要なことであると考えている。特に、仙台大学は、教員養成に大きな力を注いでいる。テニスの授業を経験したから、テニスをすべて理解したつもりで、教えることに抵抗を覚えなくなるのは大きな間違いであるが、未来の教育者には、前提としてスポーツを教育する環境については本物を見せる必要がある。それが、教員となった学生が、否応なしに専門以外の競技を受け持たざる得なくなった時に描ける教育現場のイメージに大きな影響を与え、ただのボール打ち競技という枠から大きな前進を遂げる。教育は伝わっていくものであり、間違った認識や理解は、時に教育を受けた側の、価値観を狭めてしまう恐れも大きい。仮に、教育とは何でも良いのだという立場に立った時には、こだわる必要はないが、それは教育の根底に立った時の考え方であり、教育を提供する現場で考える事ではないと、私は考えている。

幸いにも仙台大学のテニスの授業環境は、世界レベルのハードコート(全米オープン使用コート:デコターフ)3面と砂入り人工芝コート2面(オムニコート)をはじめ、豊富なボールとラケット、その他の授業用教材などがある。その環境を生かすことがテニスを専門に取り組んできた指導者としての、私の使命であり、責任であると感じている。  

赴任前から、私が担当してきた授業は実技を中心としたものが多く、論が十分に立つことが出来なければ、体を先行して動かしながら授業を展開することも可能であったが、新たに理論の授業を担当することにもなり、テニスの基礎知識や経験を持っていない学生に対して、特殊性や必要とされる能力、育成方法等を話す機会も多くなってきた。まだまだ、論じることについては、慣れない現状であるが、経験や機会によって人は育てられるものだと信じて「日々努力」の毎日である。







   
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