今日、グローバル化への進行が進む中、大学は基礎学力や専門知識に加えて、コミュニケーション能力や実行力がある学生を育成することが重要であります。しかしながら、大学は高校とは異なり自由度が高い。言い換えれば、大学は、自分から何かを得ようとしなければ何もなく卒業していくだけの組織であるとも言える。
こうした環境変化の中、本学は留学生が増え続けています。教員は留学生の指導に力を入れながらも、多くの悩みを抱えていると思います。
私は、留学生に対してはまず、「基礎学力」に加え、「積極性」「課題解決」「コミュニケーション能力」などの焦点を明確にして教えることが必要であると思います。
その理由は、以前より留学生に「なぜ、日本に留学したの?」聞いた時、「そうですね!」という答える留学生が増えている。つまり、留学した理由いわゆる「目標がない留学生」が増えていると言えよう。もちろん、勉学意欲があり、与えられた課題について積極的に取り組む優秀な留学生もいます。
こうした状況の中で、私の経験から留学生あるいは日本人の学生の双方に異文化を学べる体制を取り組んでいく授業方式は必要だと思います。
そこで、まず本学のFD委員会では「授業づくりアンケート」実施後の対応が重要だと判断し、より良い授業をすべきという方向への意識改革が行われることを目指して取り組んでいます。これに止まらず、本学の教員は留学生をどのように教えていくべきかを真剣に取り組んでいます。
実際、「授業づくりアンケート」実施後、結果について教員と学生、特に留学生の側の認識に差異があることは事実です。私は、授業後何人かの学生に声をかけます。最初は、返事があまりなかったが、今は授業後、積極的に質問している学生が増えています。教える側の教員と教わる側の学生との間のコミュニケーションをとる体制も重要だと思う。
今後、共通認識ができるまでに本学の現状を把握しながら、留学生と日本人の学生がいい意味での競争力を高める体制の構築作りができるまでに頑張りたいです。