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富士大学 : 筑後勝彦


「合同成果発表コンテスト」を見学させていただいて思ったこと

認証評価制度の改善に関わる省令(いわゆる細目省令)の改正により、「大学評価基準に定める項目のうち、内部質保証に関することについては、重点的に認証評価」が行われることとなった。

細目省令によれば、内部質保証とは「教育研究活動等の改善を継続的に行う仕組み」を指すが、その定義については認証評価機関によって異なる。また、内部質保証に関連してPDCAサイクルということばをよく聞くが、その使用を好ましくないと考える研究者もいて、PDCAサイクルということばを使用しない認証評価機関もあるらしい。

ただ、どの認証評価機関も「教育」の(内部)質保証を重視しているので、特に教育プログラムレベルで(たとえPDCAサイクルということばを使わなくても)学修成果等を点検・評価し、改善を図ることが重要のようだ。

もちろん、教育プログラムの点検・評価・改善のためには、授業レベルでの点検・評価・改善も欠かせない。本学でも、授業評価アンケートの実施、授業改善報告書の作成、公開授業と授業研究会の実施、FD全員研修会の開催等、さまざまなFD活動を行っている。昨年度から、授業評価アンケート結果に基づく優秀授業の表彰も始めた。

しかし、私だけかもしれないが、これらの取組みをしながら、業務として、やらされている感に襲われることがある。

そんなとき思い出すのが、2月に見学させていただいた、FDネットワーク"つばさ"の学生主体型授業「合同成果発表コンテスト」である。学生たちがPBL型授業の成果をプレゼンテーションし、フロアの学生が積極的に質問し、発表者が的確に答える。そのレベルの高さには驚かされた。同時に、その学修成果は、指導なさった先生方の、教育に対する情熱――学生を育てようという熱意――によって実現できたのだと強く感じた。

そういえば、「学修成果が実現する場は、個々の授業をおいてほかにない」と本に書いている先生がいらっしゃった。教育の質保証は一人ひとりの教員の熱意によってこそ成し遂げられるのだ。そう自らを戒めながら、さまざまな活動に取り組んでいこうと思っている。


   
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