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山形大学 : 栗山 恭直


中学高校の先生の探究活動の指導方法を探究してみて

昨年度までの山形県の先生がたとの奮闘報告です。

国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、「JST」という。)が実施する「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」事業の研究指導力向上型として、JSTから3年間の研究指定を受け、実施しました。主に山形大学と山形県教育庁が連携し、中学校・高等学校の理数教育(理科・数学)、産業教育(工業・農業・水産・情報・家庭科)を担当する教員に対する研修プログラムを実施することにより、生徒の科学研究に対する指導力の向上を図り、課題探究型学習に関する地域のコアティーチャーとしての資質につなげようというものです。生徒による科学研究実践活動に焦点を当て、大学との連携によるOff-JT(Off the Job Training)型の研修会と、実際に科学研究実践活動を行う生徒に対する指導というOJT(On the Job Training)型の指導実践を組み合わせることにより、指導力向上を目指します。あわせて各種の科学コンテストへの挑戦により、参加生徒の課題解決能力の向上を図りました。

ひとつ実践を紹介します。地区ゼミです。地区ゼミとは、上記のOJTにあたります。平日の夕方、市内および近郊の先生がたが集まります。内容は、課題研究活動での問題点について報告し、こちらから助言します。公務で参加できない場合、ネット会議での参加になります。今回この地区ゼミでの成果は、先生方の知識・情報の共有ができたことです。知っている先生からアドバイスをもらうことができます。生徒が学会で発表した経緯やその結果や、指導方法での共有など大変メリットがありました。ネット会議を利用して課題研究の指導を行いました。二つの高校と大学をつないでの3元中継です。片方の高校の発表をもう片方の学校は聞いてどの様な指導があったのかわかります。指導する我々からすると一度に複数を指導できました。実施してみて大変効果があることがわかりました。ただし、県内の高校のネットワーク環境が良くなく、地区ゼミ形式がすぐに運用できないことが大変残念でした。

今後は、この3年間での実践をいかに現場に普及していくかだと思います。忙しい現場の先生方なので難しそうですが、続けていけたらと思います。




   
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