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桜の聖母短期大学 キャリア教養学科  : 高橋 未希


私はキャリア教養学科に所属し、英語を中心とした授業を担当しております。本学科は社会における幅広い教養を身につけることで人間性を高める「教養教育」と、目まぐるしく変化する社会に対応し、自己の人生を切り開くために必要な能力や見識を深める「キャリア教育」を融合したカリキュラムとなっております。グローバル化が進む中、英語を初めとする「外国語」の知識や能力は重要視されており、就労でのニーズが高まるとともに、メディアの影響から学生にとっても「外国」は身近なものとして認知されていると感じています。このようなことから、学生が授業に対して高い期待を抱いていると感じる一方、学習に対する苦手意識が強い学生も少なくありません。

そういった状況下で私が心がけているのは、授業の中で扱う題材や内容と学生自身の経験を繋げることです。例えば、教科書に書かれてあるテーマや話題の導入を行う際、学生に多くの質問を投げかけ、自己の立場や意見を客観的に意識する時間を作ります。1つのテーマについて、学生が「私だったらどうか」「日本(語)だったらどうか」といった視点で考える思考作業を取り入れることで、学生自身がどのように社会を捉えているのかをメタ的に俯瞰する機会を作ります。そのために、ブレインストーミングやOか×かという単純な2項対立を用いたペアワークを多用し、意識を言語化することを促進する機会を作ります。また、学生が考えた意見や視点とは異なった事象を、動画や図を用いながら「驚き」を与えることで、題材に対する知的好奇心を喚起します。学生が感じている身近なことと題材を結びつけて考え、「他人事」から「自分事」へと変容していくことに教員が関わることが、学習意欲を喚起する一助であると考えています。

私が迷った際に指針としているのがウイリアム・アーサー・ワードの名言です。「平凡な先生は話す 良い先生は説明する 優れた先生はやって見せる 偉大な先生は火をともす」というものです。今まで知らなかったことを知った、今までできなかったことができるようになった、そのような学習に対する肯定的経験の蓄積がろうそくの芯となり得ると信じています。火をともすという作業は決して簡単ではありませんが、私自身が教育に対する火を絶やすことなく、これからも努力を重ねていきたいと思います。





   
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