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東北芸術工科大学 片桐 隆嗣
(教務部長)


 今年の4月から教務部長を務めています。個人的には「只今、勉強中」ですが、大学全体では、FDにかなり意欲的に取り組んでいるように思います。
 例えば、「授業評価アンケート」では、「専門演習用」、「教養科目用(座学用)」「教養ゼミナール用(初年次教育の少人数ゼミ)」の3種類のアンケートを作成し、前後期すべての科目で実施しています。もちろん、その結果はHPで公開しています。
 また、「授業公開」では、各学科コースが主体的に、演習時間の一部や作品の講評場面を公開しています。教員だけではありません。これは学生にも公開されます。学生にとっては、他学科コースの制作活動や評価場面を見学することで、自らの専門領域のアイデンティティを確認する機会ともなっています。
 山形大学からご指導いただいた宿泊学内FD研修会も、毎年継続しています。この研修会で提案されたシラバスを下地に、オムニバス型の特別教養講座を立ち上げるまでになりました。また、今年度からは、教養教育センターの教員が中心となって学内FD研修会のメニューを増やしました。「農業体験による教養ゼミのあり方について」「講義型授業をいかにパワーアップするか」「就職率向上のためのキャリア形成支援」など、本学の教育活動にとってトピカルな課題が研修会のテーマとして並ぶことになりました。先生方の興味関心に応じて、研修会を選んで下さい、という考え方です。
 上記のような活動を展開するにあたって重視してきたことがいくつかあります。一つは、本学独自のFDのあり方にこだわってきました。他大学の事例や情報は確かに参考にはなります。しかしながら、本学の独自性ならびに芸術大学の特殊性を考え、そのまま取り入れることはしませんでした。「本学では」というフィルターを必ず通すようにしています。
 第二は、FDを身近なものにという視点です。敷居の高さを感じている教員や、特別視している教員はまだまだ少なくありません。ですから、「これもFDなんだ」「(実は)FDに関わっていたんだ」という意識を教員に持ってもらえるような環境づくりに努めています。専門演習の講評場面の公開や、学内研修会のメニューの増加などがそれにあたります。
 第三は、FDの目的を教員にはではなく学生におくという視点です。何のためのFDか。FDが充実することで学生の学びが豊かになることが重要です。学生の面倒見がよい教員が多いこともあって、「学生のため」に何をすべきか、そうした視点での議論を大切にしています。
 とは言え、課題は尽きません。本ネットワークを通じて、いろいろ勉強させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

   
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