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 仙台青葉学院短期大学  小形 美樹
 (FD委員会委員)
 


 私はこの4月に本学の教員となりました。3月までは16年半に渡り、企業の従業員教育を中心に行う人材育成コンサルティングの仕事と、本学や他大学、あるいは、専門学校の非常勤講師をしておりました。また、現在は社会人大学院生でもあるため、学生の立場で授業の評価をする機会もあります。
 そこで、FDの取り組みの1つである「授業評価アンケート」について、記入した側、記入された側の両面から体験したことや感じたことを述べたいと思います。
 まず1つは、アンケート記入の裏話です。受講者数が少ない科目の場合、無記名であっても学生個人が容易に特定されるため、段階的な評価項目は高めにつけ、自由記述欄は空欄にするという学生が多いような気がします。社会人学生の私などは、自由記述欄には教員に対する感謝のことばを書き綴ることにしているのですが、自分で記入しながら、おとなの処世術だなと苦笑いをすることがあります。
 もう1つは、アンケートを通して、受講者の基礎学力や資質が見え隠れすることです。しっかりと抜けがないように記入されているものもあれば、文字が薄くて読みにくかったり、必要項目の記入を忘れていたりするなど不備があるものも多くあります。また、自由記述欄に書き込まれる内容も、教員が次年度の授業を改善しやすいようにと前向きに指摘するものもある一方、教員への個人攻撃や授業とは関係のない質問や要望などが記入されていることもあります。企業の研修ではお目にかかったことのないアンケートを目にし、非常勤講師を始めたばかりのときは、正直のところ「アンケート記入のマナー」を指導したいと思ったほどでした。しかしながら、そのようなことをすれば、教員に都合よく書くよう誘導していると受け止められるのだろうかなどと気になり、未だ行っておりません。
 どのようにアンケートを設計するのか、また、どの科目を対象とするのか、さらに書かせるときにはどのような注意を与えるのかなど、各大学がどのような工夫をしているのかが知りたいと思う昨今です。

   
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