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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 東京女学館大学  松木 裕美


 東京女学館大学では、前年に引き続き個々の学生への就職・進学支援を充実することを目的とする「卒業成長値を高める『10の底力』」(平成20年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラム)に取り組んでいます。また、「出来る就活ー学生の就職に関する強化支援プログラム」(平成21年度「大学教育・学生支援推進事業」学生支援推進プログラム)、「『三位一体型就業力育成』プログラム」(平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」)も選定され、ますます充実したキャリア教育が展開されています。
 卒業成長値を高める『10の底力』とは、@コミュニケーション能力、Aプレゼンテーション能力、Bディスカション能力、C国際感覚・多文化理解能力、D外国語運用能力、E調査能力、FIT能力、Gクリティカル思考、Hコンセプチュアルスキル(問題発見、提案、実行力)、I自己理解能力です。全科目にそれぞれ伸ばそうとする2つの能力が選定されており、受講生はそれを選択し、卒業するまで半年ごとに自己評価と教員評価が提示され、「10の底力」向上プログラム評価表(レーダーチャート)が作成されます。具体的には、私の担当課目である「日本の芸術文化(Japanese Arts and Culture)」では、「10の底力」から「国際感覚・多文化理解能力」「クリティカル思考」を選択しています。日本の仏教文化をできるだけアジアの視点から考え、地域・時代による変遷や仏教芸術独特の用語をリアルに実物に則して理解させるよう、プリントを2−8枚用意し、大型写真、VTR、パワーポイント、BDなどを使用します。板書にはその時間のテーマと問題点を書き、授業中には学生と問題点について、話あうようにしています。
 平成23年秋学期には、前年に引き続きFD活動の一環として、全学の専任・兼任教員による相互授業見学を実施しています。授業を見学する専任教員は、2週間の間に5つ以上の授業を見学し、チェック項目を点検し、コメントを書くものです。チェック項目は、@テーマが明確か、A「10の底力」の底力1についての認識ができているか、B「10の底力」の底力2についての認識ができているか、C参加型授業が実践できているか、D学習意欲を引き出すような工夫があるか、E学生の能力、ニーズに見合うような授業が展開されているか、です。コメントは「良かった点」「改善点」をそれぞれ文章で書き、FD委員長に提出します。それが、授業を行った教員に届けられ、授業を行った教員は、コメントに対する改善策などを記述し、FD委員長に提出します。
 この「10の底力」教育は、教育のなかでも社会で必要とされている基礎力を授業を通じて高めるものであり、本学の少人数教育と対話型授業が導き出す成果と言えるものです。 去年の相互授業見学は、早期に実施されましたが、今年は2週間にわたり、充実した成果を引き出すため全学をあげて現在実施中です。そのため結果はまだ出ていませんが、去年より一層充実した内容で、試みられています。
 そして、「10の底力」「出来る就活」「三位一体型就業力育成」の活用により、不況を乗り切る学生の就業力が培われることが期待されております。
   
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