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 羽陽学園短期大学  花田 嘉雄
   
 


 今日、午後の空き時間を使って福祉専攻科の学生がクラスで芋煮会をする。その薪にするための木片を学生がもらいに来た。私は、木の彫刻を専門として制作をしており、半端な木片はかなりの量でたまっていく。ただの可燃ごみになるものを、学生が有効に活用してくれるのは大変うれしい。本学は、山形県にある幼児教育科だけの小さな短大なので、先日も卒業生が芋煮会を行うからといって木片を使ってくれた。その時は、火おこしの手伝いもして、お礼としておいしい芋煮をいただいて来た。
 近年の学生は、外に出て、遊びを計画し、自分たちでいろいろな経験をしながら学んでいく機会が少なくなっている。そのため、火のおこし方や、火をおこす時にどんな道具が必要なのかが分からない学生が多くなっている。それだけでなく、例えば芋煮会を行うためにはどんな具材が必要で、人数に合わせるためにはどれだけの量が必要か等の計算もできなくなってきている。計画をして実践するという企画力は、本学のような幼児教育を目指す学生にとって重要な能力である。企画力を養うためだけではないが、今年度から新入生支援講座を新設し、その中の2コマを使って、クラスごとに学生だけでイベントを企画し、実践するという内容の授業を行った。1年次の春に行う企画であったため、バーベキューを行ったクラスがほとんどであった。担任教員はサポートに徹したのであるが、大人数でのイベント企画の大変さや楽しさを経験することはできたと思われる。また、クラス内の親睦を深めることはできたのではないかと思われる。
 本学では、新入生支援講座以外でも、ゼミ活動や行事の中でこういった企画力を養う活動を取り入れている。正課、正課外問わず、学生同士で考えて自分たちで実践するということは、今後もどんどん経験してもらいたいと思う。そのためには薪だけでなく、場合に応じて手を貸すことも、できる範囲内でやっていきたいと思っている。

   
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